2018年2月1日木曜日

2018 NEW YORK YANKEES TOP 20 PROSPECTS

2018 NEW YORK YANKEES  

TOP 20 PROSPECTS

Gleyber Torres(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.グレイバー・トーレス(SS)/Gleyber Torres
◯打撃 アプローチ 肩 SS守備 / 
A.ラッセル(カブス)のような走攻守揃った遊撃手への成長が期待されるトッププロスペクト。昨季は故障で55試合にとどまったが、2A・3Aで打率.287・OPS.863と好成績。47K/30BBとゾーンコントロールも抜群。SS守備も優れるが、チーム状況から2Bや3Bでの起用になりそうだ。


2.ミゲル・アンドゥハール(3B)/Miguel Andujar
◯パワー 打撃 肩 / △エラー アプローチ
フリースインガーながらパワーとアベレージを両立しており、昨季2A・3Aで打率.315・16本塁打・OPS.850とブレーク。3Bの守備では鉄砲肩と野性的な打球反応を武器に好守を披露するが、マイナー通算守備率.915とエラーが多すぎる。

3.エステバン・フロリアル(OF)/Estevan Florial
◯ファイブツール CF守備 / △コンタクト
昨季A・A+で打率.298・13本塁打・23盗塁・OPS.850とブレーク。ダイナミックなファイブツールぶりは若き日のC.グランダーソン(ブルージェイズ)と比較されている。110試合/148Kと空振りが目立つが、フォームを修正中。CFとして長くプレーできるスピード&肩を備える。
4.ジャスタス・シェフィールド(LHP)/Justus Sheffield
◯速球 3球種 奪三振 / △コマンド 体格
コマンドはもう一つだが、常時90マイル中盤・最速98マイルの速球は非常に威力があり、空振りが奪える。スライダー&チェンジアップも80マイル中盤から後半を計測するなどパワフル。21歳ながら昨季2Aで17先発/防御率3.18。オフのAFLでは20回/22Kをマーク。

5.チャンス・アダムス(RHP)/Chance Adams
◯速球 4球種 / 
常時90マイル中盤の速球と平均以上のスライダーを主体に、カーブ&チェンジアップも織り交ぜるハイスペック投手。どの球種も同じ腕の振りから投げることができ、ローテーション3番手相当のポテンシャル。2A・3Aで15勝5敗・防御率2.45・K/9=8.1・BB/9=3.5と抜群の成績。

6.ドミンゴ・アセベッド(RHP)/Domingo Acevedo
◯体格 速球 ストライク先行 / △スライダー
6-6/242の恵まれた体格から最速100マイルの速球を投げ込む。昨季2Aで14先発して防御率2.38・K/9=9.3・BB/9=1.9をマーク。チェンジアップは打者の左右を問わず決め球に使え、第3球種のスライダーも未洗練ながら80マイル後半を計測するボール。最低でもセットアッパー、最高でローテーション3番手相当のポテンシャルを秘める。

7.アルベルト・アブレウ(RHP)/Albert Abreu
◎速球 / ◯3球種 / ✖コマンド 素材型
スカウト達からは上手く育てばローテーション2番手相当と評される逸材。最速101マイルの速球を投げ込み、カーブ&チェンジアップも不安定ながら平均以上のポテンシャルを秘める。コマンドや投球術が欠如している。昨季R・A・A+で防御率3.38・K/9=10.3・BB/9=3.0をマーク。

8.ディロン・テイト(RHP)/Dillon Tate
◯速球 スライダー / △リリーフ向き? 球種 耐久性
15年ドラフト全体4位指名も、翌年見切られる形でレンジャースから加入。しかし、ヤンキース傘下加入後は大学時代の球威を取り戻し、昨季もA+・2Aで13先発/防御率2.81と好投。最速100マイルの速球と86-89マイルの高速スライダーのコンビネーション。リリーフなら即戦力とも。

9.フレイサー・ペレス(RHP)/Freicer Perez
◯速球 / △リリーフ向き? 素材型 コマンド
6フィート8の長身から繰り出す94-97マイルの速球は威力抜群。昨季はAで24先発して防御率2.84・K/9=8.5・BB/9=3.3をマーク。変化球、コマンドが未発達で、磨いていく必要がある。メカニクスもやや複雑で、向上が見られなければブルペンに回ることとなるだろう。

10.マット・サウアー(RHP)/Matt Sauer
◯速球 体格 / △リリーフ向き? メカニクス コマンド 
昨年のドラフト2巡目高校生。恵まれた体格から最速97マイルの伸びのある速球と最速87マイルのスライダーを投げ込む姿は、トッププロスペクトであるF.ウィットリー(アストロズ)を彷彿とさせる。力の入りやすいメカニクスとコマンドの欠如からリリーフ向きとも。

11.タイラー・オースティン(1B/OF)/Tyler Austin
◯打撃 / △スピード
16年には退団が決まったA.ロドリゲスと入れ替わりで昇格し、初打席でホームランを放つ鮮烈デビューも、昨季はMLBでは20試合の出場にとどまった。鋭いスイングから繰り出される広角打法が自慢で、3AではOPS.886と結果を出している。G.バードのプラトーン要員としてまずはメジャー定着を目指す。

12.ドミンゴ・ヘルマン(RHP)/Domingo German
◯速球 3球種 コマンド / ✖パワー 素材型
昨季再ブレークを果たした右腕。昨季MLBで14.1イニングを投げ、平均96マイルの速球をコマンドよくストライクゾーンに集める。チェンジアップ&カーブの精度の確かで、先発としてもリリーフとしても今後が楽しみ。昨季は2A・3Aで19先発して防御率2.88・K/BB=3.72をマークした。

13.クラーク・シュミット(RHP)/Clarke Schmidt
◯球種 速球 / △TJ手術明け
昨年のドラフト1巡目。ドラフト前にTJ手術を受けており、復帰は今季半ばごろになる見込み。90マイル前半のシンカーを主体にスライダー&カーブ&チェンジアップと多彩に投げ分ける姿はJ.パペルボン(元フィリーズ)と重なる。ヤンキースは先発として期待も、耐久性の不安からリリーフ向きとも。

14.タイロ・エストラーダ(2B/SS)/Thairo Estrada
◯コンタクト スピード 肩 / △2B向き? / ✖パワー
パワーはないが、ギャップを破る打撃スタイル。昨季2Aで打率.301・6本塁打・OPS.745をマーク。欲を言えばもう少し辛抱強いアプローチを身につけ、パワースタッツと四球数を増やしてほしいところ。ツールに恵まれており、守備では平均以上の守備範囲と強肩を披露する。

15.トレバー・スティーブン(RHP)/Trevor Stephan
◯速球 コマンド / △フォーム 変化球
昨年のドラフト3巡目。クロスファイヤー気味のフォームから最速97マイルの速球を投げ込む。大学時代からコマンドの評価も高く、R・A-でも防御率1.31・K/BB=7.33と好投。チェンジアップの精度が低く、また、腕の振りも複雑なことから先発適性には疑問も。

16.ノーラン・マルティネス(RHP)/Nolan Martinez
◯速球 カーブ / △チェンジアップ 素材型
16年ドラフト3巡目。伸びしろを買われて、オーバースロットとなる契約金$1.15Mでヤンキースに入団した。最速95マイルの速球とスピンレートに優れたカーブのコンビネーション。プロ入り後はチェンジアップの習得に取り組んでいる。昨季はRで13.2回(14K/3BB)を投げて防御率0.66をマーク。

17.ジェーク・ケーブ(OF)/Jake Cave
◯打撃 / △アプローチ
目立ったツールはないが走攻守のバランスが良く、4番手外野手にはピッタリな選手。昨季は2A・3Aで打率.305・20本塁打・OPS.893とバットで存在感を示した。103試合/115K/28BBとアプローチはやや荒削り。守備はCF/LFがメイン。

18.ジョナサン・ロアイシガ(RHP)/Jonathan Loaisiga
◯速球 3球種 / △リリーフ向き? / ✖耐久性
一度はリリースも経験したが、TJ手術から復活し、昨季はR・A-で11先発して防御率1.38・K/BB=11.0と支配的な投球。オフには40人枠入りも果たした。小柄ながら92-97マイルの速球を主体に、カーブ&チェンジアップも高水準。小柄で故障歴もあり、リリーフ向きか?

19.ルイス・メディーナ(RHP)/Luis Medina
◯速球 3球種 / ✖コマンド
ドミニカ出身の18歳原石。95-100マイルの速球に加え、カーブ&チェンジアップも切れ味鋭い。制球に致命的な欠陥を抱えているが、そこはこれからの改善に期待したい。昨季はRで38.2回/39K/24BB・防御率5.35をマーク。

20.デルミス・ガルシア(3B)/Dermis Garcia 
◯パワー 肩 / ✖コンタクト スピード 守備
14年夏に契約金$3Mで入団の大器。打撃技術には疑問も、傑出したパワーを秘めており、昨季はR・Aで打率.249に対して17本塁打・OPS.899と好成績。守備では強肩だが、俊敏さが欠如しており、体も6-2/228と大きすぎるため、3Bに残るのは厳しそうだ。

Plus One Prospect
コディ・キャロル(RHP)/Cody Carroll
◯速球 奪三振 / ✖コマンド
15年ドラフト22巡目指名。16年はスウィングマンとして過ごしたが、昨季はセットアッパー格に昇格。最速100マイルの速球を武器に、A+・2Aで防御率2.54・K/9=11.9とブレーク。オフのAFLでも11.2回/18K/防御率0.00と圧巻。マイナー3年でBB/9=4.2と制球難。

0 件のコメント:

コメントを投稿