2018年2月25日日曜日

2018 HOUSTON ASTROS TOP 20 PROSPECTS

2018 HOUSTON ASTROS

TOP 20 PROSPECTS

Forrest Whitley(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フォレスト・ウィットリー(RHP)/Forrest Whitley
◯球威 変化球 コマンド 体格 奪三振 / 
エースポテンシャルの持ち主で、コマンドも上質。昨季はA・A+・2Aで18先発して防御率2.83・K/9=13.9・BB/9=3.3をマーク。しかし、今年2月に禁止薬物の使用が発覚し、開幕から50試合の出場停止が決定済み。

2.カイル・タッカー(OF)/Kyle Tucker
◯パワー 打撃 / △両翼向き?
卓越したコンタクトスキルを生かし、打球角度を上げることを意識。長打力が開眼し、A+・2Aで25本塁打・OPS.874をマーク。一方でCFとしては運動能力が足らず、両翼向きとの見方が強い。


3.ヨーダン・アルバレス(1B/OF)/Yordan Alvarez
◯打撃 パワー / △スピード
20歳にしてパワーと打撃技術を兼ね備えており、芸術的な広角打法を披露する。昨季はA・A+で打率.304・12本塁打・OPS.859をマーク。6-5/225と大柄だが守備は悪くなく、LFも平均レベルでこなすことができる。


4.J.B. バカウスカス(RHP)/J.B. Bukauskas
◯速球 スライダー / △体格 コマンド
投手としては小柄だが、パワフルなストレート&スライダーのコンビネーションで打者を捻じ伏せる本格派。小柄な体格に加え、フォームも力みがちで耐久性に不安。コマンドも要改善だが、S.グレイ(ヤンキース)のような将来像を期待。
5.デビッド・ポリーノ(RHP)/David Paulino
◯速球 3球種 奪三振/ △肘痛 メークアップ
昨季は肘痛と禁止薬物の使用によるサスペンションで9登板のみに終わった。それでも90マイル前半の速球と落差の大きい70マイル台のカーブを土台に、チェンジアップでも空振りが奪えるスペックの高さは本物。MLB6先発で防御率6.52ながらK/9=10.6をマーク。


6.ロジェリオ・アルメンテロス(RHP)/Rogelio Armenteros
◯チェンジアップ 奪三振 / 
球威では傘下内の他の投手に劣るが、5球種をバランスよく織り交ぜる投球術が光る。中でも鋭く落ちるチェンジアップがベストピッチ。昨季は2A・3Aで20先発して防御率2.04・K/9=10.6・BB/9=2.8をマーク。ローテーション4~5番手相当のポテンシャル。

7.コービン・マーティン(RHP)/Corbin Martin
◯速球 カーブ 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
最速98マイルの速球とカーブのコンビネーションはパワフル。スライダー&チェンジアップも扱え、先発に残れるかはコマンドの出来次第。R・A-では32.2回/43K/9BB・防御率2.20をマーク。リリーフならセットアッパー以上も可能。

8.シオネル・ペレス(LHP)/Cionel Perez
◯速球 / △体格
キューバ出身。最速95マイルの速球とスライダーを主体に、カーブ&チェンジアップも織り交ぜる。入団時に肘のコンディション不良を指摘されており、また5-11/170と体も小さいことから耐久面が不安視されている。昨季はマイナー3階級で16先発/防御率4.13。

9.J.D. デービス(3B)/J.D. Davis
◯パワー 肩 / ✖コンタクト スピード 3B守備
荒削りながらも強肩強打が傑出。打率は.230-.240程度だろうがパワーはMLBでも30HR以上が見込めるほど。守備では機敏さに欠け、三塁手としては平均以下。LFや1Bへ転向の可能性も。

10.ヘクター・ペレス(RHP)/Hector Perez
◯速球 奪三振 / ✖コマンド 素材型
最速100マイルの速球を軸に、スライダー&チェンジアップも空振りが奪えるアウトピッチ。しかし、昨季BB/9=6.5の制球難が致命的。それでも昨季はA・A+で107.1回投げて防御率3.44・K/9=10.7。

11.ホルヘ・アルカラ(RHP)/Jorge Alcala
◯速球 / ✖変化球 コマンド 素材型
速球は最速で100-102マイルに届く。しかし変化球の精度とコマンドが発展途上でMLB昇格には多大な時間がかかるだろう。昨季はA・A+で109.1回を投げて防御率3.05・K/9=7.8・BB/9=3.7をマーク。

12.フランバー・バルデス(LHP)/Framber Valdez
◯速球 カーブ グラウンドボーラー 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
90マイル中盤の速球とカーブはいずれもプラスピッチで、ゴロアウトの多さも際立つ。A+・2Aで18先発/防御率4.18も、K/9=10.3・GB%=58%と支配的だった。コマンドと体格も平凡さから先発適性には疑問。

13.ギャレット・スタッブス(C)/Garrett Stubbs
◯肩 C守備 アプローチ / ✖パワー
小柄ながら運動能力に優れたアスリート捕手。昨季は2A・3AでOPS.649と打撃不振に苦しんだ。それでも59K/43BBと辛抱強いアプローチはキープ。守備では肩の強さに加え、フレーミングも達人級で少なくとも2番手捕手にはなれるだろう。

14.フレウディス・ノバ(SS)/Freudis Nova
◯パワー スピード / ✖素材型 守備
H.ラミレス(レッドソックス)と比較される大器。遊撃手離れした打撃力を有するが、長く遊撃を守り続けられるかは疑問。ラミレス同様に若いうちは遊撃を守れても、将来的にはコンバートを強いられるだろう。DSLではOPS.698と不発。

15.ヤイロ・ソリス(RHP)/Jairo Solis
◯速球 / △素材型
ベネズエラ出身の18歳。入団時の評価はそこまで高くなかったが契約後に成長を遂げ、球速は常時93-94マイル、最速96マイルまで成長。6-2/160と体格的な伸びしろも残っている。昨季はRで10先発して防御率2.64・K/9=10.1・BB/9=3.1をマーク。

16.ギルバート・セレスティーノ(OF)/Gilberto Celestino
◯CF守備 / △パワー 素材型
選手としての将来像はA.アルモラ(カブス)と比較される。ゴールドグラブ級の外野守備とパワーは10本塁打前後ながら確実性の高いコンパクトな打撃に定評がある。まだ19歳と若くこれから。昨季はRで打率.268・4本塁打・10盗塁。

17.ロニー・ドウソン(OF)/Ronnie Dawson
◯パワー スピード / △両翼向き 守備 コンタクト
6-2/225と体格はガッシリしているが、高校時代にはアメフトのランニングバックとしても活躍した身体能力が武器。ヒットツールにやや不安も、パワー&スピードを備える。昨季はA・A+で打率.278・14本塁打・18盗塁。守備は不得意でLFが適任。

18.ブレット・アドコック(LHP)/Brett Adcock
◯速球 / △チェンジアップ コマンド
昨季A・A+で18先発して18先発して防御率3.94・K/9=9.8・BB/9=3.3をマーク。最速94マイルの速球と決め球のカーブ主体の投球。大学時代にはコマンドに苦しんでいたがプロ入り後改善。チェンジアップの精度が上がれば先発ローテ入りも可能。ダメならリリーフ転向か。

19.ブランドン・ベイリー(RHP)/Brandon Bailey
◯奪三振 / △体格
5-10/175と小柄ながらプロ2年でK/9=11.1と奪三振率の高さが光る。回転数の多い90マイル前半の速球と第2球種のチェンジアップを主体に、カーブ&カッターも有効に扱うことができる。将来的にはリリーフに回る?

20.マイルズ・ストロー(OF)/Myles Straw
◯スピード 守備 / ✖パワー
スピード&外野守備は「プラスプラス」と高評価。打撃では昨季127試合/1本塁打とパワーレスながらしっかり振り抜いて二塁打・三塁打が稼げる。教育リーグではユーティリティー性を高めるために遊撃守備にも挑戦した。

Plus One Prospect
アブラハム・トロ・ヘルナンデス(3B/C)/Abraham Toro-Hernandez
◯パワー アプローチ 肩 / △コンタクト
運動能力に優れており、昨季は本職の三塁に加え、捕手としても経験を積んだ。打撃では辛抱強いアプローチで長打力もある。昨季はA-・Aで打率.246・15本塁打・OPS.859、69試合/51K/40BBをマークした。

2018年2月21日水曜日

2018 MINNESOTA TWINS TOP 20 PROSPECTS

2018 MINNESOTA TWINS

TOP 20 PROSPECTS

Royce Lewis(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ロイス・ルイス(SS)/Royce Lewis
◯打撃 スピード メークアップ / △素材型 SS守備 パワー
J.マウアー以来となる全体1位指名。T.ターナー(ナショナルズ)のようなスケールの大きいリードオフマンSSになれるかもしれない逸材。20-80スケールで70評価のスピードと洗練されたメークアップに定評。SS守備と大振りなスイングは改善の余地アリも、ポテンシャル大。


2.スティーブン・ゴンサルべス(LHP)/Stephen Gonsalves
◯速球 チェンジアップ 奪三振 体格 / △コマンド
90マイル前後の速球とチェンジアップで積極的にゾーンを攻め、2A・3Aで19先発・防御率3.27・K/9=9.7をマーク。コマンドと第3球種であるスライダーのキレを磨いていければローテーション3~4番手級。6-5/213と体格も◎。

3.アレックス・キリロフ(1B/OF)/ Alex Kirilloff
◯打撃 パワー / ✖素材型 TJ手術明け
本人も尊敬するというJ.ハミルトン(元レンジャース)を彷彿とさせる豪快なスイングがトレードマーク。大振りながら並外れた打撃センスでパワーとアベレージを両立。高校ではCFを守っていた運動能力も合わせてC.べリンジャー(ドジャース)と共通点が多い。昨季はTJ手術によりプレーなし。

4.フェルナンド・ロメロ(RHP)/Fernando Romero
◯速球 / △体格
最速100マイルのパワーは魅力も、決して大きくない体と腕を目いっぱいに振り抜く投球フォームから耐久性を心配されている。リリーフ向きとの見立ても、チェンジアップとスタミナを磨いていければローテーション2~3番手も可能。

5.ブレイン・エンロウ(RHP)/Blayne Enlow
◯カーブ 速球 体格 / △素材型
縦横2種類のカーブは絶品で、速球も最速94マイル。6-3/180の理想的な体格に加え、投球フォームも滑らかで伸びしろは十分。コマンドも年齢に比して発達しており、チェンジアップ&体格が成熟すればエースポテンシャル。

6.ワンダー・ハビアー(SS)/Wander Javier
◯ファイブツール / △素材型
M.サノーを上回る球団最高額の契約金$4Mで入団の大器。ズバ抜けたファイブツールを有し、順調に育てばMLBを代表する遊撃手になれる。Rでは41試合に出場してOPS.855と好成績。大きく足を上げるレッグキック打法からシンプルなフォームに変えたことが功を奏した。

7.ニック・ゴードン(SS/2B)/Nick Gordon
◯打撃 / △パワー 2B向き?
ディー・ゴードン(マリナーズ)の弟。兄のようなズバ抜けた運動能力は持っていないが、確率よく外野の間を破る打撃では勝る。昨季は21歳ながら2Aで9本塁打・OPS.749と奮闘。守備範囲はあまり広くなく、SSよりも2B向きとの見方が強い。

8.ブレント・ルーカー(OF)/Brent Rooker
◯パワー / △守備走塁
昨年のドラフト全体35位で入団すると、R・Aで62試合に出場して18本塁打・OPS.930と圧巻のパフォーマンス。豪快なパワーは元ツインズ主砲のJ.ウィリンガムと比較されている。守備走塁は平凡で、LF守備は平均から平均以下の評価。

9.ルイス・ソープ(LHP)/Lewis Thorpe
◯速球 奪三振 / ✖耐久性 
オーストラリア出身の逸材。TJ手術からの復帰年となった昨季は、16先発で防御率2.93・K/9=9.9と好投。90マイル前半から中盤の速球を主体に4球種を織り交ぜることができる。耐久面をクリアできればポテンシャルはエース級。

10.ブラスダー・グラテロル(RHP)/Brusdar Graterol
◯速球 / ✖耐久性 素材型 コマンド
TJ手術からのリハビリ中に60ポンドの増量に成功。6-1/225の体格から最速101マイルの速球を投げ込むまでに成長した。第2球種のスライダーも平均以上で、チェンジアップも扱える。ポテンシャルだけならツインズ傘下トップとも。まだ19歳と伸びしろを残す。

11.アキル・バッドー(OF)/Akil Baddoo
◯打撃 スピード / △肩 素材型
まだ19歳と原石ながらズバ抜けたファイブツールはチームOBのT.ハンターと比較されている。昨季はRで打率.323・4本塁打・OPS.964と素晴らしいパフォーマンス。守備ではCFを守るのに十分なスピードを有しているが弱肩がネック。

12.ラモンテ・ウェイド(OF)/LaMonte Wade
◯打撃 アプローチ / △パワー 両翼向き?
目立ったツールはないが、アプローチに優れる中距離打者。昨季は2Aで打率.292・7本塁打・OPS.805・71K/76BBをマーク。守備はCFを中心に外野3ポジションをこなせる。使い勝手の良い4番手外野手になれ、上手く育てばレギュラーも可能だろう。

13.ザック・リテル(RHP)/Zack Littell
◯コマンド / △球威
昨夏トレードでヤンキースから加入。マイナー全体トップとなる19勝(1敗・防御率2.12)をマークするなどブレークイヤーを送った。球威はそこまでではないが、速球とカーブを主体にコマンドよくゾーンを攻める。イニングイーター。


14.フェリックス・ホルヘ(RHP)/Felix Jorge
◯球種 コマンド / △球威
球威で支配するというよりは投球術で試合を作るワークホース型。90-95マイルの速球と80マイル後半の高速チェンジアップを織り交ぜてゴロに打ち取る。スライダーのキレを磨けばローテーション4~5番手の座が見えてくる。

15.トラビス・ブラッケンボーン(3B/2B)/Travis Blankenhorn
◯打撃 / △スピード アプローチ
シンプルかつ力強いスイングは若き日のA.ゴードン(ロイヤルズ)と比較される。昨季はAで13本塁打・OPS.784をマーク。四球率9.3%・三振率23.4%と課題のアプローチでも進歩を見せた。機敏さには欠け、守備はコーナー向き。

16.ミッチ・ガーバー(C)/Mitch Garver
◯打撃 アプローチ / △スピード
M.マッケンリー(元ロッキーズ他)のような強打の2番手捕手として注目。マイナー通算四球率11.8%とアプローチが成熟しており、昨季も3Aで打率.291・17本塁打・OPS.928・四球率13.4%をマーク。1BやLFも経験し、ユーティリティー性が拡大。

17.ザック・グラニテ(OF)/Zack Granite
◯スピード / ✖パワー
16年にマイナー最多の56盗塁を決めるなど傘下随一のスピードスター。コンパクトに振り抜く打撃でも、3Aで打率.338と好成績。守備は傑出してないがCF/LFをきっちりこなせる。MLBでも40試合に出場している。

18.ルウィン・ディアズ(1B)/Lewin Diaz
◯パワー / △コンタクト 守備走塁
D.オルティズ(元レッドソックス)と比較される巨漢スラッガー。打撃技術はまだ未熟だが、豪快なパワーを秘めており、昨季Aで打率.292・12本塁打・OPS.773と順調なフルシーズンデビューを飾った。守備は一塁専門だがしっかり動ける。

19.タイラー・ジェイ(LHP)/Tyler Jay
◯速球 スライダー / ✖耐久性
15年ドラフト全体6位指名も、度重なる故障に苦しむ。大学ではクローザーとして活躍し、プロ入り後は先発としてプレーしていたが、昨季はリリーフ再転向。90マイル中盤の速球と平均以上のスライダーのコンビネーションはG.パーキンスと重なるものがある。

20.アーロン・ホワイトフィールド(OF)/Aaron Whitefield
◯スピード / ✖素材型
元ソフトボール選手。野球転向3年でメキメキと力をつけている。自慢の俊足を武器に、昨季はAで打率.262・11本塁打・33盗塁をマーク。フルシーズンデビューで見事適応してみせた。CF守備もマイナー屈指の高評価。オフのオーストラリアリーグでも打率.292。


Plus One Prospect
ユニアー・セベリーノ(2B)/Yunior Severino
◯パワー / ✖素材型
元々はブレーブスと契約も、ブレーブスが海外FAで不正をしていたためFA処分に。その後ツインズと契約金$2.5Mの契約を結んだ。18歳の両打ち内野手で、昨季はRとDSLで計58試合に出場して打率.270・3本塁打・OPS.766をマーク。パワーポテンシャルを評価されている。 

2018年2月20日火曜日

2018 KANSAS CITY ROYALS TOP 20 PROSPECTS

2018 KANSAS CITY ROYALS

TOP 20 PROSPECTS

Nick Pratto(1B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ニック・プラット(1B)/Nick Pratto
◯打撃 アプローチ 1B守備 / △素材型
昨年のドラフト全体14位。卓越した選球眼と打撃技術からJ.ボットー(レッズ)と比較される左打者。ゴールドグラブ候補と評される1B守備も◎。リトルリーグ世界大会では決勝の日本戦でサヨナラ打、U-18杯では日本戦に先発登板し優勝に導くなど日本とは何かと縁がある。

2.カイル・リー(OF)/Khalil Lee
◯パワー 肩 / △素材型 / ✖コンタクト
荒削りながら攻守にハイポテンシャル。昨季Aで三振率32.1%とコンタクトは未熟だが、17本塁打・四球率12.2%とパワーが傑出。守備でもCFとして十分な運動能力を有するが、肩の強さからRF向きか?

3.エリック・スコッグランド(LHP)/Eric Skoglund
◯3球種 コマンド / 
6-7の長身から放たれる速球は非常に伸びがあり、打者のタイミングを狂わせる。カーブ&チェンジアップも扱うことができ、先発適性は高い。昨季は3Aで防御率4.11ながら100.2回/102K/29BBと好投。ローテーション4~5番手候補として即戦力が期待される。

4.フォスター・グリフィン(LHP)/Foster Griffin
◯3球種 / △球威
元ドライチ左腕がプロ4年目でブレーク。A+・2Aで15勝7敗・防御率3.35をマーク。速球は90マイル前後ながらカーブ&チェンジアップを器用に投げ分け、制球も落ち着いている。投球術も発達しており、ポテンシャルはローテーション5番手相当。


5.MJ メレンデス(C)/MJ Melendez
◯肩 運動能力/ △打撃 素材型
昨年のドラフト2巡目高校生。運動能力抜群の守備型捕手。プレート後方での動きは機敏で、肩の強さも平均以上。打撃ではコンタクトが未熟だが、素早いスイングで広角にライナーを弾き返す。Rでは47試合/60Kも、OPS.790をマーク。

6.ハンター・ドージャー(3B)/Hunter Dozier
◯パワー 肩 / △守備走塁 コンタクト
16年に3AでOPS.864をマークのバッティングが武器も、昨季はマイナー33試合で打率.243と今一つ。守備走塁も平凡でOF/1B向き?開幕をレギュラーとして迎える予定だが、将来はプラトーンor代打要員止まりとも。

7.ニッキー・ロペス(SS)/Nicky Lopez
◯打撃 スピード アプローチ / ✖パワー
フィールド全体を扱ったスプレーヒッティングと昨季21盗塁を決めた俊足が武器。A+・2Aで52K/52BBとアプローチも◎。守備は平均レベルの評価で、将来像は内野のユーティリティーか2Bのレギュラーと見られている。

8.ミゲル・アルモンテ(RHP)/Miguel Almonte
◯速球 チェンジアップ / ✖コマンド
ノーコンながら90マイル中盤の速球&チェンジアップのコンビネーションはE.ボルケス(レンジャーズ)と比較される。昨季は制球難から2Aスタートとなったが、2A・3Aで47回を投げて防御率1.72と好投。MLBではリリーフ起用が濃厚。

9.チェース・バロー(C)/Chase Vallot
◯パワー アプローチ / ✖守備 スピード
未洗練ながら強肩強打を秘める捕手。素早いスイングから突出したパワーを披露し、アプローチも辛抱強い。A+では打率.231ながら12本塁打・四球率18.0%をマーク。守備の拙さから捕手に残れるかは疑問。外野に回る?

10.マイケル・ギグリオッティ(OF)/Michael Gigliotti
◯打撃 スピード CF守備 / ✖パワー 肩
俊足を生かした攻守が魅力の1番センター候補。R・Aで打率.320・4本塁打・OPS.877・22盗塁と最高のプロデビューを飾り、評価が急上昇。広大な守備範囲を示すCF守備も絶賛されている。

11.ライアン・オハーン(1B)/Ryan O'Hearn
◯パワー / △コンタクト スピード
コンタクト&アプローチは未熟だが、パワーは傑出。マイナーで3年連続22ホーマー以上をクリアしているが、昨季は3Aで打率.252と今一つでやや評価はダウン。1B守備は堅実だが、守備範囲は限定されている。一塁のレギュラーとしてやっていくならもう少し打ってほしい。

12.ヒース・フィルマイヤー(RHP)/Heath Fillmyer
◯速球 / △コマンド
92-96マイルのシンカーを武器にゴロの山を築き、カーブ&チェンジアップも平均以上の可能性を秘める。昨季は2Aで11勝5敗・防御率3.49をマーク。コマンドを磨くことができればローテーション4~5番手相当。

13.ドニー・デウィーズ(OF)/Donnie Dewees
◯スピード / △LF向き? 肩
俊足巧打のリードオフマン。パワーも二桁本塁打レベルで意外とパンチ力もある。昨季は2Aで打率.272・9本塁打・OPS.748ときっちり結果を出した。守備ではスピードの割に打球判断を磨く必要あり。CFよりもLF向きとも言われる。

14.エマニュエル・リベラ(3B)/Emmanuel Rivera
◯打撃 肩 3B守備 / △スピード
昨季Aで打率.310・12本塁打・OPS.832とブレーク。パンチ力のあるバッティングで長短打を生み出し、将来像は「.275・15本」とも。三塁の守備では強肩を武器に、多くのアウトを奪うことができ、平均以上の評価を得る。

15.ジョシュ・ストーモント(RHP)/Josh Staumont
◯速球 カーブ 奪三振 / ✖コマンド
最速102マイルの速球と切れ味鋭いパワーカーブのコンビネーションで三振の山を築くが、制球難が致命的。昨季は2A・3Aで25先発して防御率5.56・K/9=10.0・BB/9=7.0をマーク。球数も多く、現状ではリリーフに回るしかないだろう。


16.セウリー・マティアス(OF)/Seuly Matias
◯パワー 肩 / ✖コンタクト 素材型
15年に契約金$2.25Mで入団の大器。ズバ抜けたパワーと強肩を秘めたアスリートで、スカウトからはY.セスペデス(メッツ)と比べられている。Rでの57試合で打率.243・72K/16BBと未熟なアプローチは要改善。長い目で見ていきたい。

17.スコット・ブルウェット(RHP)/Scott Blewett
◯体格 速球 / △チェンジアップ コマンド
6-6/210の体格に加え、運動能力も抜群。最速96マイルの速球と落差の大きいカーブのコンビネーションはパワフルも、コマンド&チェンジアップを磨く必要がある。昨季はA+で27先発して防御率4.07をマーク。今季は2Aで開幕を迎える予定。

18.ダニエル・ティロ(LHP)/Daniel Tillo
◯速球 体格 / ✖コマンド
6-5/215の長身から最速97マイルの速球&平均以上のスライダーを投げ下ろす。チェンジアップ&コマンドの精度が発展途上だが、持ち前の運動神経から克服してくれるだろう。Rでは9先発して防御率4.42。

19.リチャード・ラブレディ(LHP)/Richard Lovelady
◯速球 奪三振 コマンド / 
昨季はA+・2Aで66.2回をリリーフして防御率1.62・K/9=10.4・BB/9=2.3と好投。最速97マイルの速球とスライダーで内外を自在に操る。コマンドも安定しており、セットアッパー以上も可能。同じくドラフト10巡目出身のG.ホランドのようになってほしい。

20.トレバー・オークス(RHP)/Trevor Oaks
◯シンカー グラウンドボーラー コマンド / ✖球威
低めにシンカーを集めるグラウンドボーラー。昨季は3Aで15先発して防御率3.64をマーク。マイナー4年でBB/9=1.6と制球も安定している。これといった決め球はなく、球威で押せるタイプでもないのでローテーション5番手止まりとの見方が強い。

Plus One Prospect
マーテン・ガスパリーニ(OF)/Marten Gasparini
◯スピード / ✖素材型
イタリア出身の原石。運動能力は傑出しているが、マイナーでのパフォーマンスは平凡。昨季はAで打率.227・9本塁打・18盗塁をマーク。121K/27BBとアプローチが未熟で、外野守備も発展途上。しかし、きっかけ1つで大化けしそうな雰囲気はある。

2018年2月18日日曜日

2018 DETROIT TIGERS TOP 20 PROSPECTS

2018 DETROIT TIGERS

TOP 20 PROSPECTS

Franklin Perez(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フランクリン・ペレス(RHP)/Franklin Perez
◯速球 変化球 コマンド 体格 /
昨夏J.バーランダーの見返りとしてアストロズから加入。20歳にして球威とコマンドを両立しており、近い将来ローテーション3番手を狙える。昨季は88-89マイルのスライダーを覚え投球の幅が広がった。A+・2Aで16先発/防御率3.02。

2.ダズ・キャメロン(OF)/Daz Cameron
◯打撃 CF守備 / △素材型
父マイクはゴールドグラブ3度の元メジャーリーガー。父のような突出したツールは持っていないが、走攻守しっかりと整っている。打撃はまだ未熟ながら昨季Aで14本塁打・OPS.814と進歩を見せた。CF守備も平均以上の評価。

3.マット・マニング(RHP)/Matt Manning
◯速球 カーブ 体格 / △コマンド チェンジアップ
父は元NBAプレーヤー。父譲りの6-6/185の体格に恵まれた運動能力を秘める大器。安定感には欠けるが、長身から繰り出される速球&カーブは球威抜群。エースポテンシャルの持ち主も、コマンド&チェンジアップを磨かなければいけない。

4.アレックス・ファエド(RHP)/Alex Faedo
◯速球 3球種 コマンド / △耐久性
大学No.1投手として昨年のドラフトで全体18位指名。膝の故障を乗り越えて復活を果たした。90-94マイルの速球を主体にスライダー&チェンジアップはどちらも決め球に使える。腕の動作がやや長いが制球力も平均以上。将来像は先発ローテーション2~3番手と見られている。


5.ボー・バロウズ(RHP)/Beau Burrows
◯速球 奪三振 / △変化球
コンスタントに94-95マイルを計測する馬力は先発投手として魅力。昨季A+・2Aで26先発して防御率3.20・K/9=9.1をマーク。変化球のキレと安定感を磨く必要がある。速球はただ速いだけじゃなく、ホップ型で伸びがあるため、空振りが奪える。

6.ジェーク・ロジャース(C)/Jake Rogers
◎C守備 / △コンタクト
J.バーランダーのトレード相手の1人として加入。マイナートップレベルの守備力に加え、18本塁打・OPS.817と打撃も開眼。打率.261・三振率20.8%とコンタクトに不安を抱えるが、メジャーで平均以上の捕手になれる可能性を秘めている。打撃が伸びなくても堅実な控え捕手になれる。

7.アイザック・パレイデス(SS)/Isaac Paredes
◯打撃 肩 アプローチ / △スピード 3B・2B向き? 素材型
19歳にして成熟した打撃を備え、昨季Aで11本塁打・四球率8.1%をマーク。じっくりと選球しながら広角に打ち分け、パワーも15~20本塁打相当。体格の成長に伴い、遊撃を離れる可能性が高く、将来は二塁か三塁になるだろう。


8.クリスティン・スチュワート(OF)/Christin Stewart
◯パワー / ✖守備走塁
プルヒッターで高打率は望めないが、パワー&選球眼は平均以上。昨季は2Aでリーグ最多の28本塁打、7位の56四球をマークした。一方で守備走塁での貢献は見込めず、レフト守備の評価は20-80スケールで40程度。


9.マイケル・ガーバー(OF)/Michael Gerber
◯打撃 アプローチ / △両翼向き
ドラフト15巡目の下位指名選手だが、プロ入りから4年連続でOPS8割以上をクリアしており、走攻守にオールラウンド。昨季は2Aメインに101試合に出場して打率.304・14本塁打・OPS.869をマーク。K.カルフーン(エンゼルス)と比較するスカウト多数。

10.カイル・ファンクハウザー(RHP)/Kyle Funkhouser
◯速球 奪三振 / △耐久性
15年ドラフト1巡目指名も入団拒否、翌年スランプに陥りタイガースから4巡目指名で入団。プロ入り後は復調しており、昨季A・A+で防御率2.44・K/9=11.9・BB/9=2.7と好投。90-95マイルの速球とスライダー主体の投球。耐久面の不安をぬぐいたい。

11.グレイソン・ロング(RHP)/Grayson Long
◯3球種 体格 / △球威
J.アップトンのトレードで昨夏加入。ワークホース型で球威は平均的だが切れの良いスライダー&チェンジアップをバランスよく織り交ぜて打者のタイミングを崩す。昨季はA+・2Aで27先発して防御率3.01と好投。6-5/230と体格もガッシリしている。

12.ダーウェル・ルーゴ(3B)/Dawel Lugo
◯打撃 肩 / △スピード パワー
J.D.マルティネスの見返りとして昨夏獲得。強肩を生かした堅守が光る三塁手で、打撃ではコンタクト力に長ける。平均以上のパワーを秘めているが、実戦ではコンタクト重視のアプローチを心掛けており、どれだけ長打力を伸ばせるかが分かれ目。昨季2Aで打率.277・13本塁打・OPS.746。

13.グレゴリー・ソト(LHP)/Gregory Soto
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き? / ✖コマンド チェンジアップ
将来像はリリーフと見られているが、球威は傘下でも傑出。95-96マイルの速球&平均以上のスライダーで高い支配力を生み出す。昨季A・A+で防御率2.25・K/9=10.5。一方で、BB/9=4.7とコマンドの乏しさがネック。

14.サンディ・バイエズ(RHP)/Sandy Baez
◯速球 / △リリーフ向き? 
常時94-95マイル、最速99マイルを叩き出す馬力に加え、マイナー通算BB/9=2.5と制球も安定しており、魅力的な先発適性を示している。変化球の精度向上が課題となっているが、昨季K/9が7.0⇒9.6と進歩が見られた。

15.ビクター・レイエス(OF)/Victor Reyes
◯コンタクト スピード CF守備 / ✖パワー
昨冬のルール5ドラフトで全体1位指名。スピードとコンタクトに秀でた両打ち外野手で、CFを中心に外野3ポジションをこなす守備力も魅力。15-16年は2年続けて打率3割超え。昨季は2Aで打率.292・4本塁打・18盗塁・OPS.731。マイナー通算6年で12HRと非力。

16.オースティン・ソダース(LHP)/Austin Sodders
◯3球種 コマンド / ✖球威
昨季A・A+で23先発して防御率1.81・K/9=7.9・BB/9=1.9と好投。これといって武器になるボールはないが、3球種と器用に扱うことができる。中でも速球は常時88-89マイル程度だが、6-4の長身からオーバースローで投げ下ろされるため角度がある。

17.トロイ・モンゴメリー(OF)/Troy Montgomery
◯スピード アプローチ 守備 / △パワー
今オフにI.キンズラーのトレードで加入。走攻守に確実性が高い4番手外野手タイプ。打撃ではアプローチに優れ、マイナー通算出塁率.368。平均以上のスピードを生かした積極走塁で得点を重ね、守備もCFを中心に外野3ポジションをこなす。

18.マット・ホール(LHP)/Matt Hall
◯カーブ 奪三振 / ✖球威
昨季A+・2Aで24先発して防御率2.60・K/9=9.7・BB/9=3.8をマーク。速球が80マイル後半とパワーレスだが、絶品級のカーブでマイナー3年でK/9=9.3。球威がないため、ポテンシャルはローテーション下位もしくはワンポイントリリーバー止まりだろうが、興味深い投手だ。

19.サム・マクミラン(C)/Sam McMillan
◯コンタクト C守備 / △パワー 素材型
昨年のドラフト5巡目で指名され、2巡目相当となる契約金$1Mで入団した高校生。目立ったツールはないが攻守にオールラウンド。確率よくコンタクトを生み出し、Rでは打率.288・OPS.873をマーク。守備ではスローイングは要改善も、レシービングは◎。

20.スペンサー・ターンブル(RHP)/Spencer Turnbull
◯速球 グラウンドボーラー / △変化球 コマンド リリーフ向き?
最速99マイルの高速シンカーを武器に、昨季マイナーでゴロ率54%と多くのゴロアウトを稼いだ。またK/9=8.2はキャリアハイで課題の変化球も向上の兆し。これまでマイナーでは全登板先発として過ごしているが、リリーフに専念すればセットアッパー・クローザーも可能。

Plus One Prospect
ジェーコブ・ロブソン(OF)/Jacob Robson
◯コンタクト スピード / ✖パワー
パワーはないが、コンタクト&出塁能力&スピードに優れるチャンスメーカー。昨季はA・A+で打率.303・3本塁打・21盗塁・出塁率.380をマーク。守備もCFに残れる可能性を示す。

2018年2月14日水曜日

2018 CLEVELAND INDIANS TOP 20 PROSPECTS

2018 CLEVELAND INDIANS

TOP 20 PROSPECTS

Francisco Mejia(C)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フランシスコ・メヒア(C/3B)/Francisco Mejia
◎打撃 肩 /△スピード パワー
16年にはマイナーで近代野球最多となる50試合連続安打を成し遂げたヒットマシーン。昨季は成績を落としたが、それでも2AでOPS.835なら文句無し。20-80スケールで80評価の強肩を生かした捕手守備は高評価も、ポジションの関係でMLBでは3B起用が濃厚。


2.トリストン・マッケンジー(RHP)/Triston McKenzie
◯速球 カーブ 奪三振 / 
6-5/165と細身ながら力あるボールを投げ込み、昨季A+で12勝6敗・防御率3.46・K/9=11.7と好投。平均92マイルの速球はエクステンションに優れ、空振りが取れる。スピンの利いたカーブも高評価。チェンジアップを磨いていきたい。

3.ノーラン・ジョーンズ(3B)/Nolan Jones
◯打撃 アプローチ 肩 / △スピード 守備
19歳にしてA-でOPS.912と素晴らしいパフォーマンス。華麗なスイングでフィールド全体に打ち分け、リーグ最多の43四球を選ぶなどアプローチも辛抱強い。体の大きさから3Bに回ったが、フットワークやハンドリングは要改善。将来像はシーガー兄弟か。

4.ボビー・ブラッドリー(1B)/Bobby Bradley
◎パワー / △コンタクト / ✖守備走塁
傑出したパワーを備える飛ばし屋。昨季は2AでOPS.796とやや物足りない内容だったが、23本塁打はリーグ6位で、課題の三振率を前年の29%から22%に改善させるなど着実に成長している。メジャーで4番を打てるポテンシャルはあるが、守備走塁での貢献は期待できないだろう。

5.シェーン・ビーバー(RHP)/Shane Bieber
◎コマンド / 
昨季A・A+・2Aで173.1回/162K/10BB・防御率2.86と素晴らしいパフォーマンス。最大の武器はコマンドだが、昨季は球威アップも好投の要因だった。90マイル前後だった速球は92-96マイルに向上し、カーブもキレが安定するようになった。ローテーション3番手も可能。

6.ユーチェン・チャン(SS)/Yu-Cheng Chang
◯パワー / △コンタクト
台湾出身の攻撃型遊撃手。遊撃手離れしたパワーを持っており、昨季2Aで24本塁打をマーク。52四球を選んだ一方で、打率.220・三振率26%とアプローチを見直す必要があるだろう。守備はSSとして平均レベルも、F.リンドーアがいることから3B/2Bへの転向が濃厚か。


7.ウィル・カストロ(SS)/Willi Castro
◯コンタクト スピード 肩 / △アプローチ パワー 素材型
20歳ながら昨季A+で打率.290・11本塁打・19盗塁をマーク。フリースインガーながら多くのコンタクトを生み出し、両打席からライナー性の打球を量産する。守備は足・肩いずれも恵まれているが、SSに残るにはエラーを減らしていきたい。

8.アーロン・シバイル(RHP)/Aaron Civale
◯コマンド / △球威
昨季はA・A+で164.2回/141K/14BB・防御率3.28と優秀な内容。5位のビーバーと同じような成績だが、球威の面でビーバーに劣る。ベストピッチは80マイル後半のスライダーで、他にもカーブやチェンジアップも織り交ぜる。

9.ウィル・ベンソン(OF)/Will Benson
◯パワー スピード 肩 / ✖素材型 コンタクト
運動能力に恵まれており、J.ヘイワード(カブス)とも比較されるフィジカルモンスター。コンタクトが未熟で、昨季A-56試合で80三振を喫したが、10本塁打はリーグトップだった。守備では肩が強く、RF向きとの見立て。

10.ジョージ・バレラ(OF)/George Valera
◯打撃 / △両翼向き? / ✖素材型
昨夏に契約金$1.3Mで契約を結んだ。打撃センスが傑出しており、トッププロスペクトであるJ.ソト(ナショナルズ)と比較される。守備は両翼向きながら、それを補ってなお余るであろう打撃力の高さに注目したい。

11.タイラー・フリーマン(SS)/Tyler Freeman
◯コンタクト / △2B向き? / ✖素材型
18歳ながらコンパクトなスイングからライナー性の打球を量産し、M.ヤング(元レンジャーズ)のような選手になり得る。守備はSSとしてはやや物足りず、2Bの方が向いてそうだ。昨季はRで打率.297。打撃が伸びなければユーティリティーだろう。

12.グレッグ・アレン(OF)/Greg Allen
◯スピード CF守備 / ✖パワー
マイナー通算4年で145盗塁を決めている俊足が武器の小兵タイプ。打撃は非力ながら出塁を心掛けたアプローチでマイナー通算出塁率.379。外野守備でも広大な守備範囲を示し、CFとして申し分ない。


13.コナー・キャペル(OF)/Conner Capel
◯ファイブツール / ✖コンタクト 素材型
元メジャーリーガー、マイク・キャペルの息子で、抜群の運動能力を誇る。打撃はまだ未熟ながらAで22本塁打・ISO.232とパワフルな内容。20-80スケールで65評価のスピードと投手としても活躍した肩を有し、CF相応の守備力を備える。

14.クエンティン・ホームズ(OF)/Quentin Holmes
◎スピード / ✖打撃 素材型
昨年のドラフト2巡目。20-80スケールで80評価のスピードが最大の武器。一方で打撃面を不安視されており、昨季Rで41試合/61K/8BB・打率.182と最悪のデビューとなった。メジャー昇格まで多大な時間がかかるだろうが、長い目で見ていきたい。

15.ジョナサン・ロドリゲス(OF)/Johnathan Rodriguez 
◯肩 / ✖素材型
6-3/180の恵まれた体格と抜群の運動能力から注目が集まっている。スイッチヒッターながら両打席から平均以上のパワーを披露しており、スイングのメカニクスを改善できればもっと力を発揮できるようになるだろう。肩が非常に強く、守備はRF向き。

16.エリック・ハーセ(C)/Eric Haase
◯パワー / △コンタクト 
24歳にして昨季2Aで24本塁打・OPS.923とブレーク。オフには40人枠入りも果たした。95試合/116三振とコンタクトは要改善。守備も平均から平均以上と評価はまずまずで、昨季の盗塁阻止率は38%と高水準。一発のある2番手捕手として期待される。

17.ライアン・メリット(LHP)/Ryan Merritt
◯コマンド / ✖球威 
速球派80マイル台ながらマウンド度胸と抜群の制球力で勝負する技巧派左腕。昨季は3Aで10勝・防御率3.03と好投し、MLBでも4先発して防御率1.74をマーク。ローテーション下位止まりだろうが、3ボールからでも変化球でカウントが取れる投球レベルの高さは魅力的。

18.エリー・モーガン(RHP)/Elijah Morgan
◯チェンジアップ 奪三振 / △球威 体格
速球は最速でも92マイル止まりだが、「D.ダフィー(ロイヤルズ)のgif画像を何度も見て研究した」というサークルチェンジを武器に三振の山を築く。ストライク先行の投球スタイルも◎。A-では35回を投げ、防御率1.03・K/9=14.9・BB/9=2.3と順調なデビュー。

19.カーアイ・トム(OF)/Ka’ai Tom
◯打撃 / △両翼向き
ピュアヒッター。5-9/195と小柄ながらシンプルかつ無駄のないスイングで昨季A+で打率.254・10本塁打・四球率11.2%をマーク。昨季23盗塁を成功させるなど塁に出たら足も使えるが、守備が外野両翼に限られるのがネック。

20.マイク・パピ(OF/1B)/Mike Papi
◯アプローチ / △両翼向き
マイナー3年で打率.225とくすぶっていたが、昨季は2A・3Aで打率.258・12本塁打・OPS.756をマーク。最大の武器である辛抱強いアプローチも、四球率14%・三振率17.2%と三振減に成功。守備走塁は平凡で、ポジションは外野両翼と一塁に限られる。

Plus One Prospect
エリック・スタメッツ(SS)/Eric Stamets
◯守備 / △打撃
打撃はからっきしな守備職人というイメージが一転。2A・3Aでキャリアハイとなる16本塁打・OPS.798をマークし、MLB昇格も見えてきた。昨季の打撃がフロックでなければ、堅実な内野守備と合わせてユーティリティーとして重宝されるだろう。

2018年2月13日火曜日

2018 CHICAGO WHITE SOX TOP 20 PROSPECTS

2018 CHICAGO WHITE SOX

TOP 20 PROSPECTS

Eloy Jimenez(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.イロイ・ヒメネス(OF)/Eloy Jimenez
◎パワー / △両翼向き スピード
スタントン(マーリンズ)、ジャッジ(ヤンキース)に次ぐパワーモンスターの系譜。昨季はA+・2AでOPS.947をマークし、勤勉な練習態度も高評価。6-4/205と体が大きく、動きも鈍いため守備は両翼向き。


2.マイケル・コペック(RHP)/Michael Kopech
◎速球 / ◯奪三振 / ✖コマンド
16年にはマイナーの試合で105マイルを計測したスピードキング。スライダーもよく切れてスカウトからはN.シンダーガード(メッツ)と比較されている。一方で134.1回/65BBと制球に苦しんでいる。また、メークアップを不安視する声も。


3.ルイス・ロバート(OF)/Luis Robert
◯ファイブツール / △コンタクト 素材型
契約金$26Mでプロ入りしたキューバ出身プロスペクト。パワーとスピードを兼ね備えた大型CFとして注目されており、昨季はDSLでOPS1.027と順調なデビューを飾った。プルヒッターで外から巻き付けるスイングのため、内角球への対応は未知数。


4.アレク・ハンセン(RHP)/Alec Hansen
◎速球 / ◯奪三振 カーブ / △コマンド スタミナ
大学時代はコマンドを見失っていたが、プロ入り後に開花。マイナー2年でBB/9=3.2と制球が安定するようになり、昨季はマイナートップとなる191奪三振(K/9=12.2)をマークした。最速99マイルの速球をオーバースローから投げ下ろし、第2球種のカーブもよく切れる。スライダー&チェンジアップも織り交ぜ、ポテンシャルはローテーション3番手相当。

5.ディラン・シーズ(RHP)/Dylan Cease
◎速球 / ◯奪三振 カーブ / ✖コマンド チェンジアップ 耐久性
ドラフト後にTJ手術を受けたが、術後球速がみるみる上昇。最速103マイルに達し、第2球種のパワーカーブも高評価。コマンド&チェンジアップは未完成だがエースポテンシャル。昨季はAで93.1回/126K/44BB・防御率3.28をマーク。

6.デーン・ダニング(RHP)/Dane Dunning
◯速球 グラウンドボーラー 3球種 / 
A.イートンのトレードパッケージの1人としてナショナルズから加入。90マイル前半のシンカーを武器に昨季A・A+で防御率2.94・K/9=10.5・BB/9=2.4と好投。スライダー&チェンジアップも平均以上。シンカーボーラーゆえリリースを高く保つことが課題。ローテーション3番手相当のポテンシャル。

7.ザック・コリンズ(C)/Zack Collins
◯パワー アプローチ / △コンタクト C守備 / ✖スピード
守備イマイチな強打の捕手で、K.シュワバー(カブス)と比較されている。昨季はA+・2Aで打率.223・17本塁打・OPS.808をマーク。低打率で三振も多いが、四球率18.5%とアプローチは成熟。比較されるシュワバーよりも運動能力で劣り、1B/DH向きか。

8.ブレーク・ラサフォード(OF)/Blake Rutherford
◯打撃 / △両翼向き? 素材型
運動能力に優れるオールラウンドプレーヤー。滑らかなスイングで長短打を生み出すが、昨季はAでOPS.674と不発気味だった。また、平均的なスピード&肩からCFに残れるかは評価が分かれており、両翼に回るならもっと打ってほしいところ。

9.ジェーク・バーガー(3B)/Jake Burger
◯パワー / △3B守備
昨年ドラフト全体11位指名。運動能力では劣るが、パワフルなバッティングが武器の大砲候補。3Bとしての守備力を改善できるかが課題。AではOPS.744とまずまずのデビューを飾った。

10.ギャビン・シーツ(1B)/Gavin Sheets
◯パワー / △コンタクト スピード
92年に横浜大洋ホエールズでプレーしたラリー・シーツの息子。豪快なスイングからズバ抜けたパワーを披露し、L.ドゥーダ(メッツ)と比較するスカウトも。強肩を生かした1B守備も堅い。打撃の荒さを改善していきたい。

11.カーソン・フルマー(RHP)/Carson Fulmer
◯速球 / △体格 リリーフ向き? / ✖コマンド
15年ドラフト全体8位。球威は素晴らしいが、マイナー3年でBB/9=4.6とコマンドが安定しない。大学時代はクローザーで、小柄な体格と合わせてリリーフ向きとの声も。まだ若いので長い目で見ていきたい。昨季MLBでは23.1回/19K/13BB・防御率3.86。

12.ライアン・コーデル(OF)/Ryan Cordell
◯ファイブツール / △アプローチ
運動能力の高いオールラウンドタイプ。4番手外野手との見立てが強いが、打撃が上手く適応できればレギュラーポテンシャル。スイングが遠回りでやや三振が多いが、3Aで10本塁打・OPS.855と4番手外野手としては十分すぎる成績。守備では外野3ポジションをこなすことができる。

13.ザック・バーディ(RHP)/Zack Burdi
◎速球 / ✖コマンド
健康であれば最速102マイルを投げ込む未来のクローザー候補。しかし、昨年はツインズ傘下の兄ニックと共に兄弟そろってTJ手術と残念なシーズンに。3Aでは29試合に登板して防御率4.05・K/9=13.8をマークしていた。復帰は今季終盤になる見込み。マイナー2年でBB/9=4.7と制球難。

14.チャーリー・ティルソン(OF)/Charlie Tilson
◯スピード CF守備 / ✖パワー 肩
故障により昨季プレーはなかったが、J.エルズベリー(ヤンキース)やE.インシアーテ(ブレーブス)のような俊足巧打のCFになり得る。STで健康な姿をアピールをして開幕1番CFの座を争いたい。

15.ミッカー・アドルフォ(OF)/Micker Adolfo
◯パワー 肩 / ✖素材型 コンタクト
粗削りながらズバ抜けた運動能力を秘めている原石。これまではマイナーでの適応に苦しんでいたが、昨季はAで16本塁打・OPS.784とブレーク。112試合/149Kと依然として打撃は荒いが、強肩強打のRFとして注目したい。

16.ケーシー・ギレスピー(1B)/Casey Gillaspie
◯パワー / △コンタクト 守備走塁
J.スモーク(ブルージェイズ)と比べられるスイッチヒッター。大振り気味で昨季3Aで打率.223も、15本塁打・四球率9.7%とパワーと選球眼は◎。守備走塁は平凡だが、1Bとしては及第点レベル。

17.ティト・ポロ(OF)/Tito Polo
◯スピード / △パワー 
コロンビア出身プロスペクト。体は大きくないがスピードを中心にファイブツールを秘めている。昨季はA+・2Aで打率.301・5本塁打・OPS.805・34盗塁をマーク。16年に16ホーマーを放ったパワーは影を潜めたが、4番手外野手としては十分な内容。

18.スペンサー・アダムス(RHP)/Spencer Adams
◯運動能力 コマンド / △速球
ここ2年は球速が低下しており、昨季は2Aで7勝15敗・防御率4.42と不本意なシーズンに。しかし、運動能力に恵まれているため、投球フォームは滑らかでコマンドの評価も高い。先発投手としての資質は十分なだけに、失われた球威を取り戻してブレークといきたいところ。

19.チアゴ・ビエイラ(RHP)/Thyago Vieira
◎速球 / ✖コマンド
13年WBCではブラジル代表としてもプレーした剛腕。最速104マイルの速球と80マイル前半のカーブのコンビネーションは威力抜群で、ポテンシャルはクローザー級。コマンドの乏しさがネック。

20.イアン・クラーキン(LHP)/Ian Clarkin
◯グラウンドボーラー 3球種 / ✖耐久性
トレードでヤンキースから移ってきた13年ドライチ。90マイル前半の速球&カーブ&チェンジアップを低めに集めるグラウンドボーラー。昨季A+で17先発して防御率2.66と好投したが、マイナー4年で100イニング以上投げたシーズンがなく、耐久性に不安。フォームも力みがち。

Plus One Prospect
ルイス・マルティネス(RHP)/Luis Martinez
◯体格 速球 / ✖素材型
6-6/190の体格から伸びしろ十分。最速95マイルの速球は向上の余地を秘める。変化球&コマンドが不安定ながら、昨季Aで79回/85K・防御率3.19とポテンシャルを示した。安定感を磨いて上の階級でも成績を残したい。

2018年2月12日月曜日

2018 TORONTO BLUE JAYS TOP 20 PROSPECTS

2018 TORONTO BLUE JAYS

TOP 20 PROSPECTS

Vladimir Guerrero Jr.(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ブラディミール・ゲレーロJr(3B)/Vladimir Guerrero Jr.
◎打撃 / ◯パワー 肩 / △3B守備 スピード
18歳にして打撃の完成度が傑出している。昨季はA・A+で打率.323・13本塁打・OPS.910をマーク。3B守備は向上したとのレポートがある一方で、6-2/225とすでに体格が成熟しており、長く3Bにとどまれるとは思えない。将来は1B/DHか。


2.ボー・ビシェット(SS)/Bo Bichette
◎打撃 / △2B向き? 守備
予備動作の多いバッティングフォームを指摘されながらもマイナートップの打率.362(14本塁打・OPS.988)をマークするなど実力を証明。SS守備もプロ入り時よりはマシになったが、守備範囲の狭さや足取りの重さから2B向きとの見立ては変わらず。


3.アンソニー・アルフォード(OF)/Anthony Alford
◯スピード コンタクト CF守備 アプローチ / △肩 耐久性
運動能力抜群で、中でも出塁能力とスピードの評価が高い。ポテンシャルは文句無しも、不安定なパフォーマンスが続いていたが、昨季は2Aで打率.310・出塁率.406と立派な成績。荒さも取り除かれつつあり、手薄なCF候補として期待。


4.ネイト・ピアーソン(RHP)/Nate Pearson
◎速球 / △変化球 リリーフ向き?
昨年のドラフト1巡目。常時90マイル後半、最速101マイルの速球が武器で、速球派としてはコマンドも安定している。R・A-で20回/26K/5BB・防御率0.90と好投。変化球のキレを磨く必要があり、リリーフ向きとの声も多いが、エース相当の球威を買いたい。

5.ダニー・ジャンセン(C)/Danny Jansen
◯打撃 アプローチ / △肩
パワーは10~15本塁打レベルだが、成熟したアプローチで左右にライナーを打ち分ける。昨季はA+・2A・3Aで打率.323・10本塁打・OPS.884・40K/41BBとブレーク。守備ではブロッキングは及第点も、スローイングが平均以下で盗塁阻止率も24%と低い。

6.T.J. ゾイク(RHP)/T.J. Zeuch
◯速球 グラウンドボーラー / △チェンジアップ
ズッシリと沈む92-94マイルの速球を武器にA+でゴロ率61.5%をマーク。体格・運動能力いずれも恵まれており、第3球種のチェンジアップが向上すればローテーション3番手レベル。天井は高くないが、即戦力として期待。

7.ライアン・ボルキー(LHP)/Ryan Borucki
◯チェンジアップ 奪三振 コマンド / △球速 スライダー
90マイル前後の速球を低めに集めてゴロを打たせ、平均を大きく上回るチェンジアップで空振りも奪う。昨季はA+・2A・3Aで150.1回/157K/36BB/防御率2.93をマーク。スライダーのキレ向上が課題。不安視されていた耐久性は払拭に成功している。

8.ローガン・ウォーモス(SS)/Logan Warmoth
◯打撃 即戦力 / △2B向き?  パワー
目立ったツールは持ってないが完成度は高く、D.スワンソン(ブレーブス)と比較される。ライナー中心の打撃スタイルでA-39試合で打率.306をマーク。守備はSS及第点レベルとの評価も、守備範囲的には2Bの方がフィットするとも。

9.リチャード・ウレーニャ(SS)/Richard Urena
◯肩 / △エラー スピード アプローチ
攻守に荒削りだが、昨季はMLBデビューし21試合に出場。バットコントロールの巧さでカバーしているが打撃のアプローチが未熟で、MLBで長期的に結果を出せるかは疑問。それでも21歳とウォーモスよりも若い点は買いたい。将来像は「足の速くないJ.レイエス(メッツ)」?

10.リース・マグワイア(C)/Reese McGuire
◯肩 C守備 / △打撃 パワー
捕手としての守備力はゴールドグラブ級。非力すぎる打撃で伸び悩んでいたが、昨季マイナーで45試合の出場にとどまりながらも打率.295・6本塁打・OPS.859をマーク。ケガなくフルシーズンで結果を出すことがテーマ。T.バーンハート(レッズ)のような最低限打てる守備型捕手になりたい。

11.ショーン・リードフォーリー(RHP)/Sean Reid-Foley
◯速球 / ✖コマンド
21歳のシーズンで2Aで二桁勝利をあげたのは立派だが、投球内容は16年よりも大幅悪化。制球難と一発病に苦しんだ。92-97マイルの速球を主体に、スライダー&チェンジアップを織り交ぜる。制球難が続けばブルペン転向もそう遠くないだろう。

12.ルルデス・グリエル(SS/2B)/Lourdes Gurriel
◯ファイブツール / ✖アプローチ
7年$22Mの長期契約で入団。フリースインガーでスイングも大振りなため、A+・2Aで打率.229・OPS.607と米国デビューは不発に終わった。守備でも脚の故障によりSSを続けるのは厳しいとの声も。それでもパワフルな打撃に加え、内外野守れる利便性は魅力。

13.ジャスティン・マエジー(RHP)/Justin Maese
◯速球 / △チェンジアップ コマンド 素材型
Aで12先発/防御率4.84と振るわずも、21歳の若さと90マイル中盤を計測する高速シンカーは魅力大。80マイル後半のスライダーもキレるが、先発を続けていくにはチェンジアップ&コマンドを向上させたい。

14.ローディ・テレズ(1B)/Rowdy Tellez
◯パワー / ✖守備走塁
P.フィルダー(元レンジャーズ)とも比較される巨漢スラッガー。16年に21歳ながら2AでOPS.917と好成績を残したが、昨季は3Aで122試合に出場してOPS.628・6本塁打と適応できず。守備走塁での貢献は皆無なため、打ちまくるしかない。

15.ジョーダン・ロマノ(RHP)/Jordan Romano
◯速球 奪三振 / △コマンド チェンジアップ リリーフ向き?
92-94マイルの速球&パワースライダーのコンビネーションで昨季A+では138回/138Kをマーク。平均以下のチェンジアップ&コマンドからブルペン向きとの見方が強い。それでも6-4/200と体格にも恵まれており、マイナーでの成績も優秀なため、先発としてもう少し様子を見たいところ。

16.ライリー・アダムス(C)/Riley Adams
◯パワー / △コンタクト スピード 守備
昨年のドラフト3巡目。大学の先輩であるK.ブライアント(カブス)のような打撃フォームから強打を披露する。ブライアント同様にコンタクト面が不安視されているが、A-ではOPS.813と好成績。6-4/225と大柄で捕手としての守備を磨いていく必要がある。

17.エリック・パルディーニョ(RHP)/Eric Pardinho
◯速球 / △素材型 
昨夏契約金$1.5Mで入団のブラジル出身右腕。17歳にして最速95マイルの速球を投げ込む本格派。16年9月のWBC予選では、パキスタン戦にリリーフ登板。U-16の国際大会ではドミニカ相手に12Kで勝利と同世代の選手を圧倒した。

18.トーマス・パノーン(LHP)/Thomas Pannone
◯球種 コマンド 奪三振 / △速球 
昨夏J.スミスとのトレードでインディアンズから加入。球威はないがコマンドと緩急で勝負する技巧派。昨季はA+・2Aで25先発して防御率2.36・K/9=9.3・BB/9=2.2をマーク。ポテンシャルはローテーション5番手タイプ。

19.マックス・ペンテコスト(C)/Max Pentecost
◯打撃 / ✖耐久性
14年ドラフト全体11位指名。相次ぐ肩の故障により捕手としてのバリューは下がり続けている。コンパクトに左右へ打ち分けるスイングで、A+ではOPS.766と及第点の成績。昨季はDH/1Bでの出場が多かったが、捕手としては運動能力に富んでおり、肩が完治すれば捕手としての出場も増えてくるだろう。

20.イエンシー・ディアズ(RHP)/Yennsy Diaz
◯速球 / △コマンド 素材型
21歳と若く、6-1/160と体格も未熟だが、最速で95-96マイルに達する速球は魅力。コマンドは不安定だが、昨季Aで77回/82Kと支配力の高さは見せつけた。制球難と一発病を改善できればランキングの順位も上がってくるだろう。

Plus One Prospect
ライアン・ノダ(1B)/Ryan Noda
◯パワー / △コンタクト
昨年のドラフト15巡目が最高のプロデビュー。Rで打率.364・OPS1.082と素晴らしい成績を残し、アプローチも60K/59BBと落ち着いていた。しかし、打率.250~260程度だった大学時代の成績を考えると出来過ぎ感は否めず、今季のパフォーマンスを見て判断したい。