2018年1月25日木曜日

2018 COLORADO ROCKIES TOP 20 PROSPECTS

2018 COLORADO ROCKIES

TOP 20 PROSPECTS

Brendan Rodgers(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ブレンダン・ロジャース(SS)/Brendan Rodgers
◎打撃 / ◯パワー 肩 / △2B向き?
T.トゥロウィツキーの後継者としてファン待望の大型遊撃手。傑出した打撃能力を有し、20歳ながらA・A+で打率.336・18本塁打・OPS.940をマーク。四球率3.5%とフリースインガーながらアプローチを見失うことはない。守備も優れるが平均的なスピードから2B/3B向きとも。


2.ライアン・マクメーン(1B/2B/3B)/Ryan McMahon
◯打撃 パワー 肩 / △エラー スピード
16年は2Aでつまずいたが、昨季2A・3Aで打率.355・20本塁打・OPS.986と圧巻の内容。元から高評価だったパワー&選球眼に加え、課題のコンタクトスキルも克服し穴のない打者へと変貌。守備では本職の3Bの他、1B/2Bも経験。


3.コルテン・ウェルカー(3B)/Colton Welker
◯打撃 3B守備 / △スピード アプローチ
スカウトやマイナーのコーチからは若き日のN.アレナドと比べられる攻守揃った三塁手。アレナド同様に四球はあまり選ばないが、パワーとアベレージを兼ね備えでおり、Aでは打率.350・6本塁打・OPS.901をマーク。守備でも三塁手に必要な資質をそろえており、平均以上のディフェンダーになれるだろう。

4.ライアン・ビレイド(SS)/Ryan Vilade
◯打撃 パワー 肩 アプローチ / △スピード SS守備
昨年のドラフト2巡目。U-18杯では米国代表の3番打者を務めた。強烈なスイングが武器で、RでOPS.934。加えて31K/27BBと選球眼も兼備。守備では平均以下のスピードからSSにとどまれるかがポイント。肩の強さは平均以上で、グラブ捌きも柔らかい。

5.ピーター・ランバート(RHP)/Peter Lambert
◯速球 3球種 コマンド / 
平均以上の3球種をコマンドよく扱うことができ、スタミナにも優れることから先発ローテーション3番手相当の評価を得ている。昨季はA+で26先発して防御率4.17・K/9=8.3・BB/9=1.9をマーク。速球は90-95マイル、第2球種のカーブは落差抜群。

6.ライリー・パイント(RHP)/Riley Pint
◎速球 / ◯変化球 / ✖コマンド フォーム 素材型
16年ドラフト全体4位の大器。最速102マイルを叩き出す豪腕も、制球難が致命的。昨季Aでは22先発・防御率5.42・K/9=7.6・BB/9=5.7と不本意な成績。フォームの再現性が悪く、平均以上のカーブ&チェンジアップもゾーンを突けない。


7.ライアン・カステラーニ(RHP)/Ryan Castellani
◯速球 3球種 スタミナ / 
M.シャーザー(ナショナルズ)のクローンとも評される右腕。シャーザーそっくりなフォームから平均以上の3球種を投げ分ける。昨季は2Aで防御率4.87とつまずいたが、2年続けてリーグ最多投球回を記録とワークホースぶりは健在。

8.ギャレット・ハンプソン(2B/SS)/Garrett Hampson
◯アプローチ コンタクト スピード / △パワー 2B向き?
昨季マイナートップの113得点&4位の51盗塁をマークのチャンスメーカー。パワー面の平凡さからユーティリティー向きと評価されていたが、A+でOPS.849は立派。肩の弱さから2B向きとも。B.ゾブリスト(カブス)のような将来に期待。

9.サム・ヒリアード(OF)/Sam Hilliard
◯スピード パワー 肩 / △コンタクト
高校卒業時には投手としても指名された二刀流アスリート。6-5/225の恵まれた体格に「20-20」も可能なパワー&スピードを秘める。昨季は133試合/155Kと長い腕を畳んで打つのに苦しんだが、打率.300・21本塁打・37盗塁・OPS.847と文句無しの成績。守備では強肩を生かし補殺13個。

10.サム・ハワード(LHP)/Sam Howard
◯3球種 / 
90マイル前半の速球&チェンジアップ&スライダーを同じ腕の振りから投げ分ける。昨季は2A・3Aで23先発して防御率3.32・K/9=7.4・BB/9=3.0と打高な本拠地を苦にしなかった。チームのローテーション投手に成長したT.アンダーソンがロールモデルになりそうだ。ローテ下位タイプ。

11.ブライアン・マンデル(1B)/Brian Mundell
◯打撃 アプローチ / ✖守備走塁 肩
16年にはマイナーで近代野球最多の59二塁打をマーク。本塁打を量産するタイプではないが、スムーズなスイングで広角に長打を打ち分けるミドルヒッター。昨季はA+・2Aで打率.300・15本塁打・OPS.857をマーク。四球率11.9%・三振率13.9%とアプローチも成熟。守備走塁は平凡。

12.ウィル・ガディス(RHP)/Will Gaddis
◯コマンド 球種 即戦力 / △球威
昨年のドラフト3巡目。コマンドに優れた即戦力タイプ。90マイル前後の速球を主体にカッター、カーブ、チェンジアップと多彩な球種をストライクゾーンに集めることができ、どれも安定している。RではBB/9=1.4も、防御率5.68と打ちこまれた。

13.タイラー・ネビン(3B)/Tyler Nevin
◯打撃 /  △1B向き? 肩 スピード 耐久性
父フィルはメジャーで14年間プレーした元大リーガー。父と同じく強打の三塁手として期待されており、パワーと選球眼を兼ね備える。昨季はAで打率.305.7本塁打・OPS.821をマーク。一方で3B守備は疑わしく、フットワークの乏しさから昨季も1Bで34出場。

14.イエンシー・アルモンテ(RHP)/Yency Almonte
◯速球 / △リリーフ向き? / ✖コマンド チェンジアップ
昨季は2Aで14先発/防御率2.00と好投も、3Aでは7先発/防御率4.89と適応に苦しんだ。常時93-96マイルを計測する速球の威力は魅力。しかし、平凡なコマンド、力んで投げるメカニクス、不安定なチェンジアップからリリーフ向きとの見立てが強い。

15.マイク・タウクマン(OF)/Mike Tauchman
◯スピード CF守備 / △パワー
俊足堅守の4番手外野手タイプとの評価だったが、昨季は全身の力を生かしたスイングを習得し覚醒。これまでのキャリアハイ(4本)をはるかに上回る16ホーマー、3Aで打率.331・OPS.941と圧倒的な成績を納めた。L.ケイン(元ロイヤルズ)のような遅咲きブレークに期待。

16.ジョーダン・パターソン(OF/1B)/Jordan Patterson
◯パワー 肩 スピード / △両翼向き コンタクト アプローチ
大学では二刀流としても活躍した大器。マイナーではプロ入りから4年連続「二桁本塁打・二桁盗塁」を達成。昨季は3盗塁にとどまったが、キャリアハイとなる26ホーマーを放った。マイナー通算三振率22.5%と三振の多さが懸念材料。

17.ブレイリング・エルセビオ(LHP)/Breiling Eusebio
◯速球 / ✖素材型 コマンド
ポテンシャルの高さに注目。90-95マイルの速球はよく動き、カーブ&チェンジアップも弱冠20歳にしてフィールに優れる。速球がよく動くゆえ、時折コントロールを見失うことがあるが、コンパクトなメカニクスは好印象。昨季はA-で防御率1.59・K/BB=5.5と好投後、Aで防御率4.46・K/BB=1.94。

18.フォレスト・ウォール(OF)/Forrest Wall
◯スピード 打撃 / △パワー 肩 
14年ドラフト1巡目。ここ数年くすぶっていたが、昨季よりCFにコンバートされると、OPS.832と好スタート。しかし、ダイビングキャッチの際に左肩を痛め、5月にシーズンエンドとなった。CF守備への適応も素晴らしかっただけに、今季の巻き返しに期待。打撃はピュアヒッターぶりが光る。

19.ヨナサン・ダザ(OF)/Yonathan Daza
◯スピード コンタクト CF守備 / ✖パワー 素材型
ベストツールはスピードで、昨季は自己最多の31盗塁をマーク。打撃は3年連続シーズン3本塁打と非力ながら、バレルを理解したラインドライブヒッティングで、昨季打率.341・34二塁打・11三塁打をマーク。CF守備でも広大な守備範囲を披露する。2Aを迎える今季が勝負。

20.ウェス・ロジャース(OF)/Wes Rogers
◯スピード / ✖パワー 素材型
18位のダザとほぼ同じプロフィール。同じ年な上に、昨季は同じA+で共にプレー。ダザよりも打撃が少し落ち、その分スピードツールがさらに傑出しているイメージだ。昨季はマイナー全体トップの70盗塁(成功率85%)をマーク。ダザ同様に2Aを迎える今季が勝負。

Plus One Prospect
ジョシュ・フエンテス(3B)/Josh Fuentes
◯打撃 / △アプローチ
フリースインガーながらマイナーで2年連続「3割・10本」を達成するなど打撃面の評価が高い。昨季は2Aで打率.307・15本塁打をマーク。実はN.アレナド(ロッキーズ)のいとこで、よく野球のことで質問をしているという。ポジションも同じ三塁手で、注目したい存在。

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