2018年1月30日火曜日

2018 BALTIMORE ORIOLES TOP 20 PROSPECTS

2018 BALTIMORE ORIOLES 

TOP 20 PROSPECTS

Austin Hays(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.オースティン・ヘイズ(OF)/Austin Hays
◯打撃 パワー 肩 / △RF向き 盗塁技術 アプローチ
昨季A+・2Aで打率.329・32本塁打・OPS.958という圧倒的な打撃成績を納め、飛び級でMLBでも20出場。MLBでは変化球の対応に苦しんだ。A.ジャッジ(ヤンキース)のように適応まで我慢が必要だろう。17年はCFメインに1年プレーしたが、平均から平均以上のスピード&平均を大きく上回る強肩からRF向きとの評価。


2.チャンス・シスコ(C)/Chance Sisco
◯コンタクト 即戦力 / △パワー / ✖捕手守備 肩
スケールダウンしたJ.マウアー(ツインズ)のような巧打捕手。昨季3Aで打率.267ながらマイナー通算では.311をマーク。通算5年で二桁本塁打を打ったシーズンはないが、パワーも平均程度まで向上が見込まれる。1番の課題である守備を改善できればすぐにでもオリオールズの正捕手になれる逸材。即戦力。

3.ライアン・マウントキャッスル(SS)/Ryan Mountcastle
◯パワー  メークアップ / △肩 SS守備 1B/LF向き? アプローチ
打撃のポテンシャルは素晴らしく、昨季A+・2Aで打率.287・18本塁打・OPS.802。四球率3.2%とフリースインガーながらボールの見極めは及第点レベルとの評価。一方で守備面は疑わしく、将来はLFや1B転向もあり得る。将来像は同じくSSを守っていたM.モース(ジャイアンツ)やJ.ロペス(横浜)か。

4.DLホール(LHP)/DL Hall
◯速球 カーブ / △チェンジアップ コマンド 体格 素材型
昨年のドラフト全体21位。6-0/180と小柄な体格ながら高いアップサイド評を得ており、スカウトからはS.カズミアー(ブレーブス)と比べられる。最速95マイルの速球&大きく割れるカーブはいずれもプラスピッチ。チェンジアップは発展途上。カズミアー同様に複雑なメカニクスをしており、制球&スタミナの不安を払拭したい。
5.ハンター・ハービー(RHP)/Hunter Harvey
◯速球 カーブ 奪三振 / △チェンジアップ / ✖耐久性
呪われているのではないかというほどの故障体質で、ポテンシャルを発揮できていない。昨季はTJ手術から復帰し、8先発で防御率0.96・K/9=14.5と明るい兆し。最速97マイルの速球と平均を大きく上回る評価のカーブで打者を圧倒できる。チェンジアップと耐久性が向上すれば、先発ローテーション3番手相当。

6.キーガン・エイキン(LHP)/Keegan Akin
◯速球 3球種 /
滑らかで力みのないフォームから軽々と91-96マイルの速球を投げ込む馬力、平均から平均以上のスライダー&チェンジアップ、最低限の制球力から先発適性は高く、ポテンシャルはローテーション3~4番手。昨季はA+で21先発して防御率4.14・K/9=10.0・BB/9=4.1をマーク。体格もガッシリしておりイニングイーターとして期待。

7.D.J.スチュワート(OF)/D.J. Stewart
◯打撃 アプローチ / △LF向き
15年ドラフト1巡目。ドラフトから2年くすぶっていたが、昨季は名誉挽回。2Aで打率.278・21本塁打・20盗塁・OPS.859と打撃専門の両翼選手として十分な成績を残した。四球率12%・三振率16%と自慢の選球眼は圧巻。大柄な体格の割に守備走塁は優秀だが、肩の弱さがネック。M.コンフォート(メッツ)やK.シュワバー(カブス)ルートを目指す。

8.セドリック・ミューリンズ(OF)/Cedric Mullins
◯スピード CF守備 / ✖肩
昨季は故障により76試合の出場にとどまったが、平均以上のスピード&CF守備からMLBでも出場機会が確保できるだろう。打撃のポテンシャルも十分で、昨季76試合で13本塁打を放つなど一般的なCFよりもパンチ力がある。昨季、好デビューを飾ったB.グッドウィン(ナショナルズ)がロールモデルになりそうだ。

9.アンソニー・サンテンダー(OF/1B)/Anthony Santander
◯パワー / ✖守備走塁 耐久性
ルール5ドラフトで昨冬加入も、肩肘の故障によりデビューが8月まで遅れた。MLBでは30打席で打率.267。16年にカロライナ・リーグ(A+)トップの42二塁打、3位の20本塁打・95打点、4位のOPS.862をマークした長打力が武器。守備走塁は平均以下。万全な状態で春季トレーニングを迎え、開幕ロースター入りを争う。

10.ザック・ロウザー(LHP)/Zac Lowther
◯3球種 即戦力 / △球速 伸びしろ
昨年のドラフト全体74位。A-で11先発して防御率1.66・K/9=12.4・BB/9=1.8と好デビューを飾った。速球は87-89マイル程度だが、ボールのキレとタイミングの取りにくいフォームでカバー。カーブ&チェンジアップも扱うことができ、先発投手としての資質は十分。6-2/235と体格的な伸びしろはもうなく、即戦力タイプ。

11.アダム・ホール(SS)/Adam Hall
◯スピード SS守備 コンタクト / △素材型 肩 パワー
昨年のドラフト2巡目。まだ18歳と若く、メジャーまでは長い時間がかかるが、レギュラーSSを張れるだけのポテンシャルを秘めている。平均を大きく上回るスピードとライナー性の打球を生み出す打撃で二塁打・三塁打を量産する。守備は肩が平均止まりだがSSとして十分な水準。2B/3Bなら平均以上になれる。

12.コディ・セドロック(RHP)/Cody Sedlock
◯速球 3球種 ゴロアウト / △先発経験 リリーフ向き?
16年ドラフト全体27位指名。先発経験の浅さが指摘されていたが、昨季はA+で防御率5.90、1試合平均4.5イニングと不安が的中。90マイル中盤の沈む速球&平均以上のスライダー&平均のチェンジアップ・コマンドから純粋なポテンシャルはローテーション3番手相当。リリーフで飛躍の可能性も。

13.マイケル・バウマン(RHP)/Michael Baumann
◯体格 速球 / ✖コマンド  
昨年のドラフト3巡目。A-では9先発して防御率1.31・K/9=8.9と好投。6-4/225の恵まれた体格から投げ込まれる最速97マイルの速球はパワフル。メカニクスの維持に苦しんでおり、コマンドが不安定。平均以下だがカーブ&チェンジアップも扱え、制球難を克服できれば先発ローテーション3~4番手相当。

14.タナー・スコット(LHP)/Tanner Scott
◎速球 / △リリーフ向き / ✖コマンド 球種
荒削りながら97-102マイルを投げ込む剛腕左腕。昨季は先発としてプレーしたが、将来像はクローザーだろう。2Aで24先発(69回)して防御率2.22・K/9=11.3と好投したが、BB/9=6.0と制球は皆無で、変化球もスライダーのみとMLBで先発を続けていくのは厳しいと見るのが妥当だ。

15.アデマー・リファエラ(OF)/Ademar Rifaela
◯パワー 肩 / △コンタクト 両翼向き
オランダ領キュラソー島の出身。ズバ抜けたパワー&強肩を備えた蘭製大砲で、W.バレンティン(ヤクルト)の再来に期待が膨らむ。昨季はA+で打率.284・24本塁打(リーグ最多)・OPS.858をマーク。守備位置はバレンティン同様にRFがメイン。126試合/124三振とコンタクト面を磨く必要がある。

16.アレックス・ウェルズ(LHP)/Alex Wells
◎コマンド / ✖球速
昨年のWBCでは弱冠20歳ながらオーストラリア代表としてプレー。80マイル後半の速球&カーブ&チェンジアップを抜群のコマンドから投げ分ける。昨季はAで11勝5敗・防御率2.38・K/9=7.6・BB/9=0.6をマーク。球速の遅さからポテンシャルは限られるが、ローテーション5番手タイプとして注目。

17.イェフリー・ラミレス(RHP)/Yefry Ramirez
◯3球種 投球術 / 
昨夏に国際ボーナススロットとのトレードでヤンキースから加入。昨季2Aで15勝3敗・防御率3.47・K/9=8.5・BB/9=3.5。これといって武器となるボールがないローテーション5番手タイプだが、マイナー通算K/9=8.7と馬力もある点はアドバンテージ。球威・投球術・制球どれもきっちり備わっている。

18.ホマー・レイエス(3B)/Jomar Reyes
◯パワー 肩 / ✖アプローチ 3B守備 スピード
ドミニカ出身の右の長距離砲。攻守に荒削りながらパワーポテンシャルは無視できない。昨季は壁を殴り、指を骨折したせいで57試合の出場にとどまったが、A+では50試合で打率.302・4本塁打をマーク。守備では強肩を備えるが、スピード&守備力が欠如しており、3Bとしては厳しそうだ。

19.ブレナン・ハニフィー(RHP)/Brenan Hanifee
◯体格 / △素材型
6-5/180の細身の体格から伸びしろが期待されている素材型。90マイル前後の速球&スライダーのコンビネーションはスケールアップが見込まれる。先発としてプレーしていくには平均以下のチェンジアップ&コマンドも磨きたい。昨季はA-で12先発して防御率2.75・K/9=5.8・K/9=1.6。

20.キャメロン・ビショップ(LHP)/Cameron Bishop 
◯速球 体格 / ✖コマンド
昨年のドラフト26巡目という下位出身ながらR・A-で9先発して防御率0.72・K/9=9.3・BB/9=3.8をマーク。最速95マイルの速球を主体にカーブ&チェンジアップも織り交ぜる。メカニクスのばらつきが大きく、不安定なコマンドが課題。試合後半のリリーフもしくは先発ローテーション4番手相当のポテンシャルはある。

21.ネスター・コルテス(LHP)/Nestor Cortes
◯緩急 チェンジアップ / △球速
ルール5ドラフトでヤンキースから加入。昨季マイナー3階級でスイングマンとして104.2イニングを投げ、防御率2.06・K/9=9.0・BB/9=2.8と好投。速球は80マイル台ながら得意のチェンジアップで緩急を生み出す。70マイル台のスライダーも交える。サイドスロー。

Plus One Prospect
ラマー・スパークス(OF)/  Lamar Sparks
◯ファイブツール /  ✖素材型
高校での実績は乏しいがポテンシャルを買われて昨年のドラフトで5巡指名。抜群の身体能力を有し、スケールの大きいCFとして注目を浴びる。現段階では完全なる素材型だが、数年後のブレークに期待したい。Rでは42試合で打率.241・0本塁打・11盗塁。



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