2018年1月24日水曜日

2018 ARIZONA DIAMONDBACKS TOP 20 PROSPECTS

2018 ARIZONA DIAMONDBACKS

TOP 20 PROSPECTS

Jon Duplantier(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ジョン・ダプランティアー(RHP)/Jon Duplantier
◯速球 奪三振 変化球 コマンド / ✖耐久性
昨季A・A+で12勝3敗・防御率1.39・K/9=10.8・BB/9=2.9とブレーク。特に防御率は、93年以降では05年のJ.バーランダー(1.29)に次ぐ成績。90マイル中盤の速球を主体にテンポよく攻める。故障歴の多さが不安も、エースポテンシャル。

2.ペイビン・スミス(1B)/Pavin Smith
◯打撃 アプローチ コンタクト / △パワー / ✖スピード
昨年のドラフトで全体7位指名を受けた左の好打者。卓越したコンタクト技術と広角打法に加えて、25本塁打相当のパワーも秘めている。一塁守備も平均レベル。昨季A-では51試合でOPS.816も、0本塁打とパワーを生み出せなかった。

3.テイラー・クラーク(RHP)/Taylor Clarke
◯コマンド 3球種 / △フライボーラー
球威は傑出してないが、安定した3球種でコマンドよくゾーンを攻めるイニングイーター。ストライク先行の投球術に加え、スタミナも豊富。昨季は2A・3Aで27先発して防御率3.35・K/9=8.6・BB/9=3.2をマーク。フライボーラーな点が気掛かり。

4.マーカス・ウィルソン(OF)/Marcus Wilson
◯アプローチ スピード / △両翼向き? / ✖素材型
素材型のフィジカルプレーヤーがマイナー4年目でブレーク。Aでリーグ3位の打率.295、同2位の出塁率.383をマーク。9ホーマーも自身最多だった。20歳にして成熟した選球眼を有し、パワーも向上が見込まれる。スピードは平均以上も、体格面から両翼向きとの見方も。


5.テイラー・ウィデナー(RHP)/Taylor Widener
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き? コマンド 
90マイル前半だった速球が93-97マイルにまで向上しブレークの姿は、傘下のC.アダムスとピタリと重なる。昨季はA+で27先発して防御率3.39・K/9=9.7をマーク。BB/9=3.8とコマンドが不安定で、さらに故障も多いことから先発よりもリリーフ向きか。

6.ドミンゴ・レイバ(SS/2B)/Domingo Leyba
◯打撃 アプローチ / △肩 パワー 2B向き?
昨季は肩の故障により23試合の出場にとどまったが、16年には20歳ながら、2Aで打率.301・OPS.809をマークした逸材。目立ったツールはないが攻守に磨かれており、早期昇格も見込める。平均的な肩の強さから2B向きとも。

7.ジャレッド・ミラー(LHP)/Jared Miller
◯速球 スライダー 奪三振 / △コマンド
A.ミラー(インディアンズ)2世として期待してしまうリリーフ左腕。6-7/240の体格はマウンドに立っただけで打者を威圧することができ、94-97マイルの速球とスライダーのコンビネーションで三振の山を築く。ゴロアウトも多い。昨季は2A・3Aで53試合に登板して防御率2.93・K/9=12.0をマーク。

8.アンディ・ヤージー(C)/Andy Yerzy
◯パワー / ✖素材型 コンタクト C守備
16年ドラフト2巡目の高卒捕手。A.J.ピアジンスキー(元ブレーブス他)と比較される攻撃型捕手で、長打力が武器。昨季はRで13本塁打・OPS.890をマーク。一方で捕手としての守備力には疑問。37試合マスクを被って13捕逸を喫しており、一塁や外野への転向もあり得る。

9.ドールトン・バーショー(C)/Daulton Varsho
◯スピード 打撃 / △肩 
父ゲリーはMLBで8年間プレーした元メジャーリーガー。捕手離れしたしたアスリートタイプで、スピードの評価は平均以上。一方で捕手としては肩が弱く、外野手や二塁手として評価するスカウトも。打撃は成熟したアプローチでコンタクトとパワーを兼ね備える。A-ではOPS.902とよく打った。

10.ホゼ・アルモンテ(RHP)/Jose Almonte
◯速球 奪三振 / ✖コマンド 素材型
16年夏B.ジーグラーとのトレードでレッドソックスから移籍。最速95マイルの速球&スライダー&チェンジアップを有効に織り交ぜ、昨季A+で11勝8敗・防御率3.55・K/9=10.5をマーク。BB/9=4.3と制球力を磨く必要があるが、球威だけならローテーション3番手相当。

11.ジャスラード・チズホルム(SS)/Jasrado Chisholm
◯パワー / ✖素材型 アプローチ
昨季は故障により29試合の出場にとどまったが、ズバ抜けたツール面をスカウトから買われている。現段階では素材型の域を出ておらず、攻守の荒さを磨いていきたい。打撃では積極的なアプローチゆえ空振りが目立つが、遊撃離れした長打力を秘める。守備でも確実性に欠ける。

12.マット・テイボー(RHP)/Matt Tabor
◯速球 / ✖素材型
昨年のドラフト3巡目高校生。素材型だが、Dバックス傘下出身のC.アンダーソン(現ブルワーズ)と比較されている。素早い腕の振りから最速96マイルの速球&チェンジアップ。スライダーはカウントが取れるもキレに欠ける。長い目で見ていきたい。ポテンシャルはローテーション3番手相当。

13.ジミー・シェーフィー(RHP)/Jimmie Sherfy
◯速球 / △コマンド 
96-97マイルの速球とスライダーで捻じ伏せる剛腕。昨季は課題であった制球難を克服しブレーク。BB/9の推移は15年=5.1、16年=3.9、17年=1.8。昨季は3Aで44試合に登板し防御率3.12・K/9=11.2。MLBでも10.2回を無失点。

14.ガブリエル・マーシャル(OF)/Gabriel Maciel
◯スピード アプローチ CF守備 /  ✖パワー
U-18W杯ではブラジル代表として来日。WBC予選ではナショナルチームでもプレーした。スピードが武器のスイッチヒッターで、リードオフポテンシャルを示す。アプローチもよく、昨季Rで打率.323・34K/24BBをマーク。守備ではプロ入り後CFに転向したばかりだが、ルート取りも良く、平均以上のディフェンダーになれるだろう。

15.エドゥアルド・ディアズ(OF)/Eduardo Diaz
◯スピード 打撃 CF守備 / △アプローチ
スカウトやコーチからはパワーとスピードを兼ね備えたCFとして期待されている。ガツガツした積極的なプレースタイルで確実性には欠けるが、ハードワーカーで伸びしろ十分。昨季はRで打率.312・7本塁打・OPS.867をマーク。守備走塁でも高い技術を披露している。

16.クリスチャン・ウォーカー(1B/OF)/Christian Walker
◯パワー / ✖守備走塁
C.デービスとT.マンシーニによってポジションを完全にロックされていたため、昨季オリオールズから移籍。すると、昨季3Aで打率.309・32本塁打・OPS.980とブレーク。課題の三振を減らしつつ、四球を増やすなど打撃改造に成功。

17.ソクラテス・ブリトー(OF)/Socrates Brito
 ◯スピード 肩 OF守備 / △打撃 パワー / ✖アプローチ 
15年にはMLBでも18試合に起用され、翌年は40試合で打率.179とチャンスを生かせず。守備走塁では安定した働きが見込めるが、打撃の確実性に欠け、将来像は4番手外野手止まりか。昨季は3Aで打率.291・5本塁打・OPS.785をマーク。

18.ドリュー・エリス(3B/1B)/Drew Ellis
◯打撃 パワー / ✖守備走塁
大柄な体格にギッシリとパワーがつまっており、素早くコンパクトなスイングでも長打を生み出せる。アプローチも落ち着いており、パワーとアベレージを両立した打者になり得る。大学ではチーム事情により三塁起用も、本職は一塁。 A-では打率.227・8本塁打・OPS.730と木製バットへの適応に不安。

19.アレックス・ヤング(LHP)/Alex Young
◯スライダー 即戦力 / △リリーフ向き?
15年ドラフト2巡目でプロ入り時は、先発もリリーフもできる便利屋ということでB.フィネガン(レッズ)と比較されていた。昨季は初の2Aで24先発して防御率3.68・K/9=6.8・BB/9=3.8をマーク。一般的な技巧派左腕と比べれば球威で勝り、メジャーでも先発ローテーションに残れるだけのモノは持っている。

20.コディ・リード(LHP)/Cody Reed
◯変則 投球術 / △球威
速球は最速でも90マイル前後と球威には欠けるが、ベテラン投手のようなクレバーな投球術とまるで背中から急にボールが出てくるような変則フォームで打者のタイミングを崩す。昨季はA・A+で25先発して防御率3.17・K/9=9.2・BB/9=2.7と好投したが、球威不足から上の階級でもパフォーマンスを維持できるかは疑問。

Plus One Prospect
クリスチャン・ロビンソン(OF)/Kristian Robinson
◯スピード パワー / △RF向き?
昨夏契約金$2.55Mでプロ入りしたバハマ出身のプロスペクト。豪快なパワーとスピードを備えたツール面の評価が高い。現段階ではCFを守っているが、将来的にはRFに回ることになるかもしれない。メークアップ面の評価も高く、マイナーでの成長を長い目で見守りたい。

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