2016年5月2日月曜日

MLB DRAFT TOP50 PROSPECTS 2016

MLB DRAFT TOP50 PROSPECTS 2016


2016年のドラフト候補生トップ40名をリストにしました。モック(指名予想)ではなく、純粋なプロスペクトの評価による順位づけとなっております。
※随時更新あり


1.ジェーソン・グルーム(LHP)/Jason Groome:バーネガット高校
クレイトン・カーショウ(LAD)と比べられる超大物の逸材。90マイル中盤のストレート&カーブは破壊力満点。また、クリーンなメカニック&投球センスの良さなどエースとしての資質も全てそろえる。地元ニュージャージー州からほど近いフィラデルフィアからの全体1位指名が濃厚か?

2.コリー・レイ(OF)/Corey Ray:ルイビル大学
小柄ながらファイブツールとしてのスケールが傑出している。CFとしては規格外の、両翼としても十分通用するだけのパワーを備えている上に、プラス評価のスピードに支えられたCF守備も平均以上。ロレンゾ・ケイン(KC)やアンドリュー・マッカチェン(PIT)のようなバリューを生み出せるだろう。筆者のイメージは「20HR打てるデナード・スパン(SF)」

3.ニック・センゼル(3B)/Nick Senzel:テネシー大学
昨夏のCape Cod Leagueでは打撃タイトルを独占してMVPを獲得。今春のリーグ戦でも4月30日現在で打率.338&OPS1.001をマークしている。また、14K/31BBと辛抱強いアプローチとゾーンコントロールも備えており、打撃に関しては文句無しといったところだ。一方で守備に不安を抱えており、ポジションが定まらない。プロレベルでも内野に止まれるかが評価の分かれ目だろう。

4.カイル・ルイス(OF)/Kyle Lewis:マーサー大学
右のジェーソン・ヘイワード(CHC)とも評される強肩強打の外野手。ヘイワードよりもパワー面で勝る一方で守備面では劣ると見られている。今ドラフトで希少なパワーポテンシャルの持ち主だが、予備動作の大きい打撃フォーム&粗削りなアプローチからプロレベルへの適応に不安。CFに残れると見るスカウトも存在するが、大柄な体格&選手タイプからRF向きとされている。

5.ライリー・パイント(RHP)/Riley Pint:セントトーマス・アキナス高校
①大柄な体格、②100マイル超のストレート、③プラスピッチのカーブを引き合いに出してトッププロスペクトであるルーカス・ジオリト(WSH)と比較するスカウトも多い。しかし、ジオリトとの決定的な差は制球力にある。現段階ではフォームが定まらないことが多く、コマンドが不安定。制球難を改善できればホゼ・フェルナンデス(MIA)のようなエース投手へとなり得るだろう。

6.ブレーク・ラサフォード(OF)/Blake Rutherford:チャミナンデ大学附属高校
高校生No.1打者。美しくバランスのとれたスイングからパワーとアベレージを備えた平均以上の打者になり得るとの評価。プラス評価のスピードも備えており、攻守に脚力を生かしたプレーが光る。CF守備も堅実との評価だが、プロレベルでもCFに残れるかどうかが選手としてのバリューを左右するだろう。

7.ローガン・ショア(RHP)/Logan Shore:フロリダ大学
即戦力性が望まれる近年のドラフト傾向にはピッタリの選手。スカウト達からはアーロン・ノラ(PHI)と比較されている。90マイル前半のストレート&プラスのチェンジアップをコマンドよく投げ込み、打者のタイミングを崩す。「即戦力型も、エースポテンシャルではない」との見立てだが、それはドラフト時のノラも同じであった。16年は8勝0敗、防御率2.39、K/BB=6.18をマーク(4月30日現在)。

8.ダコタ・ハドソン(RHP)/Dakota Hudson:ミシシッピ州立大学
制球力が改善され評価がうなぎ上り。最速97マイルのストレート&80マイル後半の高速スライダーの強烈なコンボはジェーク・アリエタ(CHC)と重なるものがある。カーブ&チェンジアップも扱うことができ、大柄な体格も含めてエースにふさわしい逸材。昨夏のCape Cod Leagueでは11試合(42.2回)投げて防御率1.69と印象的なパフォーマンス。

9.ジョーダン・シェフィールド(RHP)/Jordan Sheffield:バンダービルド大学
6フィート0/185ポンドと小柄ながら最速98マイルのストレート&プラスプラスのスライダーのコンビネーションはマーカス・ストローマン(TOR)と比較されている。さらにチェンジアップも決め球になり得る球種。BB/9が昨年の6.45から3.31に大幅改善。おじはゲリー・シェフィールド。力みの入ったフォームから先発投手として大成するには制球力向上が不可欠。

10.ザック・コリンズ(C)/Zack Collins:マイアミ大学
大学リーグで圧倒的な打撃成績を残している強打の捕手。16年は4月30日現在で.417/.580/.713たるスラッシュライン(OPSは1.293)。25K/48BBとアプローチも優秀で打撃に関しては言うことなし。一方で捕手としての守備力には疑問符が浮かぶところがあり、カイル・シュワバー(CHC)のような選手になるだろう。

11.ジョーイ・ウェンツ(LHP)/Joey Wentz:シャウニー・ミッション東高校
投打に才能を示す怪物。シンシナティで行われたAll-Star Game festivitiesでのホームラン競争では543フィート弾を放った。6フィート5/210ポンドたる高校生離れした体格から最速95マイルのストレート。チェンジアップ&カーブは上質なアウトピッチ。フォームの再現性も高く、制球も安定している。メークアップも磨かれており、可能性は無限大。

12.ミッキー・モニアック(OF)/Mickey Moniak:ラコスタ・キャニオン高校
今ドラフトクラスではレイ、ラサフォード、ルイスに次ぐファイブツール候補。3名に比べるとインパクトで見劣りするが、手堅さは魅力。ライナー性の打球を量産する高いヒット技術&プラスのスピードはリードオフ向き。パワー面ではラサフォードに負けるが、GG級とも評されるCF守備では勝っている。野球に対するセンスやひたむきさでも気に入られている。

13.イアン・アンダーソン(RHP)/Ian Anderson:シェネンデホワ高校
今ドラフトクラスでもトップクラスのアップサイドを秘める高校生投手。91-95マイルの角度あるストレート&平均以上のスライダー&平均のチェンジアップを扱うことができ、制球もおおむね安定している。6フィート3/170ポンドの細身の体格からこれからの成長に期待したいところ。バンダービルド大学への進学の可能性が高い。

14.ジョシュ・ロウ(3B/RHP)/Josh Lowe:ポープ高校
二刀流プレーヤー。パワーとアベレージを兼ね備えた打撃に加え、スピード&肩もプラス評価。また投手としては90マイル前半のストレート&カーブ&スライダー&チェンジアップ。6フィート4/190ポンドの体格は向上の余地を残しており、投打においてパワーアップが期待される。

15.A.J.パク(LHP)/A.J. Puk:フロリダ大学
今ドラフト随一のハードボーラー。90マイル後半に達するカット気味のストレートを武器に16年は防御率2.87、K/9=12.45をマーク。試合終盤になっても球威を維持できるスタミナ&スライダーに加えチェンジアップも扱うことができるなど先発投手としての資質は十分。しかしコマンドが平凡で、制球難の改善が必須。大学3年間でBB/9=3.93。

16.ドールトン・ジェフリーズ(RHP)/Daulton Jefferies:カルフォルニア大学
16年は4月30日現在で6先発して6勝0敗、防御率1.29、K/BB=7.83と圧倒的な投球を披露している。コマンドよく投球を組み立てる実戦派。ストレートは最速95マイルに達し、スライダーも平均以上。元々SSを守っていたアスリートで、潜在能力は高い。マイク・リーク(STL)やジェレミー・へリクソン(PHI)と比較されている。

17.ブライアン・レイノルズ(OF)/Bryan Reynolds:バンダービルド大学
目立ったツールは持たないも、大学3年間で打率.331&OPS.917をマークしているスイッチヒッター。16年はここまで43試合で打率.340、本塁打10、OPS1.108と素晴らしい内容。スピード&ディフェンスもソリッド。慎重で逆方向を意識したアプローチのため、四球も多い。肩の弱さからLF向きとされる。

18.バディ・リード(OF)/Buddy Reed:フロリダ大学
ファイブツール。ツールの評価は今ドラフトNo.1とも。16年はプラスプラスのスピードを生かしてここまで42試合で20盗塁(失敗0)をマーク。基本的にコンタクト重視の打撃スタイルだが、アプローチが安定しないこともあり、試合数を上回る三振数を記録している。打席でのアプローチを磨くことができれば潜在的な打撃能力をより有効に生かせるだろう。CF守備は優秀。

19.ブラクストン・ギャレット(LHP)/Braxton Garrett:フローレンス高校
U-18のW杯では日本戦で登板し、印象に残っているファンも多いのではないだろうか。落差抜群のカーブを武器に投球を組み立てる。クリーンなメカニックから制球も安定しており、高校生ながら完成度は高い。ここからエース級の投手になるには88-94マイルのストレートのパワーアップを図りたいところ。

20.フォレスト・ウィットリー(RHP)/Forrest Whitley:アラモ・ヘイツ高校
高校入学時に70マイル台だった速球は最速97マイルまで成長。6フィート7/235ポンドの体格はまさに規格外。ムーブの利いた92-97マイルの速球&プラスのパワーカーブ&プラスピッチになり得るチェンジアップ。大柄な体格だが、ボディバランスに優れており、メカニックも無駄な動作は少ない。全体的に荒削りだが、スケールの大きさはリスト4位のパイントに次ぐ。

21.ニック・バンクス(OF)/Nick Banks:テキサスA&M大学
昨夏は大学米国代表としてもプレー。レイ&リードと共に外野を守った。代表ではチームトップの打率.386、出塁率.491をマークするなどピュアヒッティングの評価が高い。目立ったツールはないが、広角にギャップを破る打撃スタイル。16年に入り、走攻守においてのパフォーマンス低下が指摘されている。

22.アレックス・キリロフ(OF)/Alex Kirilloff:プラム高校
Perfect Game All-American Classicのホームラン競争で優勝した豪快なパワーがウリのヒッティングプロスペクト。18歳にして広角に打ち分けるヒット技術も披露しており、コンタクトに不安がないのもポイント。高校ではCFを守っていて身体能力が低いわけではないが、プロレベルではコーナーに回ることになるだろう。

23.デルビン・ペレス(SS)/Delvin Perez:インターナショナル・ベースボール・アカデミー
スピード、打球反応、守備範囲、肩、ハンドリング。SSとして必要な要素を全て揃える今ドラフトクラス最高のディフェンダー。プエルトリコ出身選手としては、2012年のカルロス・コレア(HOU)以来となるドラフト1巡目指名を狙う。大手媒体ではトップピック級の評価となっているが、打撃能力の平凡さとアプローチの荒さからこの順位とした。

24.カーター・キーブーム(3B)/Carter Kieboom:ウォルトン高校
兄スペンサーはWSHのプロスペクト。恵まれた動体視力とコンタクトセンスに支えられた打撃は高校随一のクオリティ。昨年7月のUnder Armour All-America Gameでは本リスト4位のパイントの98マイルのストレートを鮮やかにライト前に弾き返した。高校ではSSを守っているが、グラブ捌きの上手さと肩の強さは、より速い打球が集まる3B向き。

25.ケビン・ゴーディ(RHP)/Kevin Gowdy:サンタバーバラ高校
高校生離れしたした完成度に加え、6フィート4/175ポンドたる将来有望な体格から注目を集めている。力みのない滑らかなフォームから平均以上の3球種をバランスよく投げ込む。90-93マイルのストレートはパワーアップが見込まれており、コマンドも年齢に比して発達している。大学進学の可能性も高いが、筆者の中での比較対象はホゼ・べリオス(MIN)。

26.ウィル・クレイグ(3B/1B)/Will Craig:ウェークフォレスト大学
打撃能力の高さと身体能力の低さからビリー・バトラー(OAK)と比較されている。パワーとヒットツールの評価はいずれも平均以上で、大学ではここまで36試合で打率.427、本塁打13、OPS1.429と打ちまくっている。投手として94マイルを計時する強肩は3Bとして十分だが、235ポンドの巨漢から機敏さに欠けており、将来的にはバトラー同様1Bに回ることになるだろう。

27.ノーラン・ジョーンズ(3B/SS)/Nolan Jones:ホーリーゴースト高校
高校随一のピュアヒッター。スイングスピードの速さと潜在的なパワーツールから、体格の成熟とともにホームランも自然と増えるはずだ。高校ではSSを守っているが、6フィート4/185ポンドの体格から体の成熟に沿って3Bや2B、もしくはLFへの転向が予想されいてる。いずれのポジションに移ったとしてもオフェンス面の魅力が見劣りすることはないだろう。

28.マット・マニング(RHP)/Matt Manning:シェルドン高校
NBAプレーヤーである父のDNAを引き継いだ6フィート6の体格から96-97マイルのストレートを投げ込む。セカンドピッチのカーブは球威&落差があり、チェンジアップも高校生にしては良い。自身もバスケットボールをプレーしていたため、野球経験は浅いが、父親譲りの体格と身体能力から将来への期待は大きい。若干フォームに複雑な動きがあり、マイナーで再現性の高いフォームを学んでいく必要があるだろう。

29.カル・クアントリル(RHP)/Cal Quantrill:スタンフォード大学
トミージョン手術物件。今季の全休が決まっているカナダ出身のトッププロスペクト。健康であれば90マイル前半から中盤のストレート&スライダー&カーブ&チェンジアップの上質な4球種をバランスよく織り交ぜる本格派。速球のコマンドも安定しており、1巡目に特攻する球団も出てくるだろう。

30.ドリュー・メンドーザ(3B)/Drew Mendoza:レーク・ミネオラ高校
チームではSSを守っているが、6フィート4たる大柄な体格から3Bに回ると見られている。滑らかなスイングから高い打撃技術を備えており、パワーも体格の向上に伴って増加が見込まれる。肩の強さは素晴らしく、フットワークを磨いて3Bにとどまることができればマット・カーペンター(STL)のような「強打の左の内野手」として存在感を示すことができるだろう。進学の意志が強い?

31.ヘズス・ラザード(LHP)/Jesus Luzardo:ストーンマン・ダグラス高校
トミージョン物件。もし故障がなければリスト1位のグルームに次ぐ高校生左腕だっただろう。ストレートは最速97マイルを計測しており、またカーブ&チェンジアップの精度と扱いの上手さでもスカウトたちを驚かせていた。1巡目指名もあり得るが、大学進学の可能性も高い。

32.コナー・ジョーンズ(RHP)/Connor Jones:バージニア大学
即戦力投手としてトップ級の評価を得ているが、大学での平凡なパフォーマンスからこの順位とした。90マイル前半の沈む速球&平均以上のスライダーをストライクゾーンに集める投球スタイル。サードピッチのチェンジアップもまずまず。16年は11先発で防御率1.95も、K/9=6.3、K/BB=2.0と投球内容はイマイチ。

33.T.J.ズーク(RHP)/T.J. Zeuch:ピッツバーグ大学
6フィート7/225ポンドの大柄な体格に強靭なパワーを秘めている。常時92-94マイルを計測する馬力のあるストレートは最速で96-97マイルにも達する。スライダー&カーブの扱いはよいが、チェンジアップの向上が課題。制球は安定しており、今季はK/BB=5.10という内容。

34.ザック・バーディ(RHP)/Zack Burdi:ルイビル大学
兄ニックはMINのプロスペクト。兄と同じく100マイル超の速球&プラスのスライダーで攻めるパワーリリーバー。クリーンなデリバリーで、コマンドも安定しており、さらにチェンジアップも扱えるため先発適性があると見るスカウトも。ストレートは最速102マイル。

35.エリック・ラウアー(LHP)/Eric Lauer:ケント州立大学
コマンドよく多彩な球種を織り交ぜる即戦力大学生。ストレートは最速94マイル止まりで、トップピックの投手としては平凡だが、スライダー&カーブ&チェンジアップはいずれも一定の評価を得ている。また、力みの抜けたフォームでストライクを取るのにも苦労がない。

36.アレク・ハンセン(RHP)/Alec Hansen:オクラホマ州立大学
エース級の逸材も制球難によるパフォーマンス低下で評価を大きく落としている。常時95マイル超えのストレートは最速102マイル。試合終盤になっても90マイル後半を連発するスタミナも持っているが、今季9試合で防御率6.58、BB/9=8.31ではどうにもならない。上位で指名するには勇気がいるだろう。

37.ヒース・クイン(OF)/Heath Quinn:サムフォード大学
魅力的な強肩強打。6フィート3/220ポンドのガッチリした体格の持ち主で、今季はここまで45試合で打率.339、本塁打17、OPS1.147と素晴らしい内容。四球率16%と選球眼も優秀だ。また体格に比してスピードもあり、持ち前の強肩と合わせてRF向きの逸材。

38.コディ・セドロック(RHP)/Cody Sedlock:イリノイ大学
昨夏のCape Cod Leagueでの先発転向をきっかけにスカウトからの評価を上げている。最速96マイルのストレート&平均以上のスライダーでゾーンをパワフルに攻める。16年は4月30日現在で11先発して防御率3.04、K/9=10.95、BB/9=2.92と安定したパフォーマンス。ゴロアウトの多さも魅力。先発に残るにはカーブ&チェンジアップの精度を高めたい。

39.アレックス・スピース(RHP)/Alex Speas:マクイーチャン高校
荒削りな高校生投手で、トゥキ・トゥサント(ATL)と比較されている。92-96マイルの威力のあるストレート&素晴らしいカーブのコンビネーション。6フィート4/190ポンドの体格からさらなる成長に期待がかかる。制球が不安定で、投球センスも今一つのためリリーバー向きとも。

40.ザック・ギャレン(RHP)/Zac Gallen:ノースカロライナ大学
力みのないメカニックと抜群の身体能力のおかげでフォームの再現性が高く、安定したコマンドが武器。ストレートは90マイル前半も低めに集めることができ、カッター&チェンジアップも有効に織り交ぜるクレバーな投球スタイル。エースポテンシャルではないもローテーション半ばクラスの逸材。

41.カイル・マラー(LHP)/Kyle Muller:イエズス大学附属高校
6フィート5/230ポンドの大柄な体格から恵まれたアップサイドを期待されている。ストレートは最速95マイルとのレポも、試合では終始86-88マイル止まり。70マイル台のカーブは落差&角度いずれも素晴らしい。フォームの再現性も比較的安定している。

42.ジョー・リゾー(3B)/Joe Rizzo:オークトン高校
ガッチリした体格から広角に打ち分けるピュアヒッター。パワーもまずまず。3B守備の不安が指摘されており、最終的にLFに回ることになるかもしれない。また、5-9/195の体格からパワー含めたアップサイド評にも疑問。

43.クリス・オケイ(C)/Chris Okey:クレムゾン大学
これといったツールはないも、攻守のバランスがよい捕手。潜在的なパワーを秘めており、打撃の将来像は「打率.260、本塁打15」。5度のUSA代表入りを果たすなど大舞台での経験も豊富で、捕手としての実力も折り紙付き。

44.ジョン・ダプランティア―(RHP)/Jon Duplantier:ライス大学
威力抜群のストレートが武器。91-96マイルのストレートは打者の手元でリリースされるため、打者は球速以上に速く感じる。カーブ&チェンジアップも決め球に使えるボールで、K/9=11.47と高い奪三振能力を示している。肩に不安を抱えており、耐久性が懸念されている。

45.ベン・ロートベット(C)/Ben Rortvedt:ヴェローナ・エリア高校
打撃能力は今ドラフトクラスの捕手でNo.1。滑らかで力強いスイングを披露し、軽々と柵越えを連発する。将来像は「打率.270、本塁打20」と高く評価されているだけに、ブロッキングなど捕手としてのスキル向上に努めたい。肩の強さは捕手としての及第点をクリア。

46.ノニ―・ウィリアムズ(SS)/Nonie Williams:ターナー高校
魅力的なツールの宝庫。パワー&スピード&肩の強さはいずれも平均以上。打撃では素早いスイングを示し、潜在的なパワーも秘める。現段階ではSSも、6フィート2/200ポンドと17歳にしてはガッチリした体格から2Bや3Bに回るのでは?と見るスカウトも。また20-80スケールで65評価のスピードを生かすためにCF挑戦もあり得る。

47.ロバート・タイラー(RHP)/Robert Tyler:ジョージア大学
今ドラフトクラスでは34位のバーディに次ぐ豪腕投手。先発時でも常時92-95マイル、最速で90マイル後半に達するストレートは魅力も、BB/9=5.2とコマンドの平凡さを露呈している。カーブ&チェンジアップも扱え、K/9=11.5は高水準。フォームの再現に苦しんでおり、改善されなければリリーフに回ることになるだろう。

48.コール・ラガンス(LHP)/Cole Ragans:ノースフロリダ・クリスチャン高校
完成度の高さで評価を得ている高校生左腕。18歳にしてまるでメジャーリーガーのような投球を披露し、スカウトを驚かせている。滑らかなフォームから90マイル前後の速球をコマンドよく投げ込み、カーブ&チェンジアップも平均以上。投球センスもよい。

49.レジ―・ローソン(RHP)/Reggie Lawson:ビクターバレー高校
6フィート4/185ポンドの体格から高いアップサイド評を得ていたが、故障による今春のパフォーマンス低下で評価は下降気味。健康時には最速94マイルのストレートをコマンドよく投げ込んでいた。カーブ&チェンジアップの質が平凡。

50.カルロス・コーテス(2B)/Carlos Cortes:レイク・ハウエル高校
打撃能力だけなら高校随一。両打席から素晴らしいヒッティングセンスを披露し、パワーツールも5フィート9たる体格に比して優れている。問題は守備で、守備範囲&ハンドリングは2Bに残れるレベルではなく、将来的には外野に回る?小柄な体格と守備への不安が評価を下げている要因。





2016年3月14日月曜日

NPB TOP50 Prospects 2016

NPB TOP50 Prospects 2016

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。
各選手のレポートは球団別TOP10にて記載しておりますので、そちらをご参照ください。

 1.高山 俊:OF:阪神

 2.吉田 正尚:OF:オリ

 3.上林 誠知:OF:福岡

 4.平沢 大河:SS:千葉

 5.高橋 光成:RHP:西武

 6.岡田 明丈:RHP:広島

 7.多和田 真三郎:RHP:西武

 8.今永 昇太:LHP:横浜

 9.高橋 純平:RHP:福岡

10.岡本 和真:3B:読売

11.原 樹理:RHP:ヤク

12.エクトル・メンドーサ:RHP:読売

13.森 雄大:LHP:楽天

14.安樂 智大:RHP:楽天

15.横田 慎太郎:OF:阪神

16.近藤 大亮:RHP:オリ

17.渡邉 諒:SS:ハム

18.武田 健吾:OF:オリ

19.小笠原 慎之介:LHP:中日

20.上原 健太:LHP:ハム

21.山川 穂高:3B:西武

22.茂木 栄五郎:3B:楽天

23.牧原 大成:SS:福岡

24.横山 雄哉:LHP:阪神

25.熊原 健人:RHP:横浜

26.薮田 和樹:RHP:広島

27.乙坂 智:OF:横浜

28.陽川 尚将:3B:阪神

29.:RHP:西武

30.美間 優槻:3B:広島

31.奥浪 鏡:3B:オリ

32.飛雄馬:SS:横浜

33.桜井 俊貴:RHP:読売

34.横山 弘樹:RHP

35.平沼 翔太:SS:ハム

36.岩貞 祐太:LHP:阪神

37.斐紹:C:福岡

38.関谷 亮太:RHP:千葉

39.二木 康太:RHP:千葉

40.宗 佑磨:SS:オリ

41.北條 史也:SS:阪神

42.藤井 亮太:C/OF:ヤク

43.土田 瑞起:RHP:読売

44.塹江 敦哉:LHP:広島

45.石橋 良太:RHP:楽天

46.ルシアノ・フェルナンド:OF:楽天

47.塚田 正義:OF:福岡

48.加藤 貴之:LHP:ハム

49.オコエ 瑠偉:OF:楽天

50.田中 豊樹:RHP:ハム



2016年2月7日日曜日

2016年2月6日土曜日

2016 楽天ゴールデンイーグルス TOP10 Prospect

2016 楽天ゴールデンイーグルス TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。



1. 森 雄大(LHP)
2軍:19試合 109回/95K/56BB 2.64ERA
1軍:3試合 17回/17K/9BB 5.29ERA
12年ドラフト1巡目指名。ウェイン・チェン(マーリンズ)と比較されるストレートで”押せる”本格派左腕。自慢のストレートは常時140㌔前半を叩き出し、最速で148㌔に達する。セカンドピッチのスライダーは1軍でも空振り率20%を記録するなど有効だった。コマンド&サードピッチを磨いていきたい。


2. 安樂 智大(RHP)
2軍:19試合 49回/35K/13BB 2.57ERA
1軍:1試合 6回/4K/5BB 0.00ERA
14年ドラフト1巡目指名。粗削りながら最速157㌔のストレートを投げ込み、スライダー&フォークも一級品。懸念されていた右肘の故障も順調な回復を見せ、1軍では初先発=初勝利も飾った。現段階では決め球が甘く入るシーンが目立ち、コマンドが磨かれれば自然と三振数も増えてくるだろう。


3. 茂木 栄五郎(3B)※ルーキー
ピュアヒッター。バットコントロールが良く、171cmと小柄ながら広角に長打を打つことができ、4年春にはリーグ最多の5本塁打。4年秋は打率.200と調子を崩したが、プロからの評価は依然として高いままだ。50m6秒0とスピードも十分で、3Bディフェンスではフットワークも良い。

4. 石橋 良太(RHP)※ルーキー
即戦力の社会人ルーキー。最速149㌔のストレート&カッター主体にコマンドよくコーナーの低めを攻める。救援時には140㌔後半を連発することもあり、リリーフとしての適性も評価されている。先発、リリーフいずれの役割にしても1年目からフル回転が期待される。


5. ルシアノ・フェルナンド(OF)
2軍:67試合 .287/..332/.484 9本塁打 1盗塁
1軍:39試合 .192/.250/.256 1本塁打 0盗塁
日系ブラジル人。175cm/79㎏のガッチリした体格に日本人離れしたパワーを秘める。鋭いスイングで広角に長打を量産できるのも魅力の1つだ。2軍ではチームトップの9ホーマー。アグレッシブなアプローチで1軍では三振率29.8%。

6. オコエ 瑠偉(OF)※ルーキー
15年ドラフト1巡目指名。超人的な身体能力の持ち主で芸術的外野守備は間違いなく即一軍レベル。しかし打撃ではスイングのフォームを含めて課題が山積みで、プロレベルの投手に対応的でるかは未知数。長い時間をかけて育てていきたい素材。

7.  三好 匠(SS)
2軍:67試合 .277/.342/.419 4本塁打 1盗塁
1軍:9試合 .207/.258/.310 0本塁打 0盗塁
高校時代には投手としても非凡な才能を示したセンスの塊で、潜在能力の高さはチームでもトップクラスだ。フットワークの軽い内野守備に加えて、2軍でOPS.761をマークしたパンチ力も備える。ボール球を振るシーンが目立ち打席でのアプローチ改善が求められる。

8.吉持 亮汰(SS)※ルーキー
15年ドラフト2巡目指名。走攻守揃った身体能力抜群のSS。打撃ではパワーレスながら4年春に首位打者&ベストナインを受賞。右のスピードスターとしての姿は荻野貴(マリーンズ)と比べられる。大学通算90試合で62盗塁をマークした傑出したスピード&投手として146㌔を計測する強肩の持ち主。

9.入野 貴大(RHP)
2軍:31試合 41回/35K/17BB 1.98ERA
1軍:19試合 28回/24K/13BB 4.18ERA
最速150㌔を超えるストレート&大きく落ちるフォークボールを武器に愛媛&四国と独立リーグを渡り歩いた28歳。2軍では中継ぎ&抑えとして10セーブを記録。1軍ではBB/9=4.18とコマンドに苦しんだ。

10.堀内 謙伍(C)※ルーキー
15年ドラフト4巡目指名。U-18杯では正捕手としてチームの準優勝に貢献。身体能力&野球センスに恵まれており、捕手経験はまだ浅いが、高校生離れしたCディンフェスを示している。バッティングでは鋭く振り抜く。メークアップにも優れており、未来の司令塔候補。

Plus one Prospect
足立 祐一(C)※ルーキー
15年ドラフト6巡目指名。思いきりの良いパワフルなバッティングに定評を得ており、社会人代表戦ではレフトとしてもプレー。捕手としては2塁送球でコンスタントに2秒を切るスローイングの評価が高い。すでに26歳を迎えており、即戦力として期待される。

2016 西武ライオンズ TOP10 Prospect

2016 西武ライオンズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。



 

1. 高橋 光成(RHP)
2軍:13試合 61回/52K/28BB 3.69ERA
1軍:8試合 44回/22K/23BB 3.07ERA

前橋育英高時代には甲子園優勝を経験。傑出したアップサイドの持ち主で、プロ入り後は大きく全身を使ったフォームを習得。最速149㌔だったストレートは154㌔まで伸びた。1軍でも史上最年少での月間MVPを受賞するなど潜在能力の高さを示した。クイック&フィールディングの精度も高い。


2. 多和田 真三郎(RHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡目指名。強靭な下半身を生かした重心の低いフォームから放たれる最速152㌔のストレートは球持ちがよく、伸びがある。変化球も多彩で、スライダー&カッター&フォーク&カーブ&シンカーをバランスよく扱える。大学4年の秋リーグを右肩痛で全休しており、コンディション面だけが唯一の不安。


3. 山川 穂高(3B)
2軍:75試合 .283/.410/.478 11本塁打 0盗塁
1軍:1試合 1.00/1.00/1.00 0本塁打 0盗塁
”おかわり2世”の異名を誇る巨漢スラッガー。2軍最多の21ホーマーを放った14年と比べると昨季の成績は見劣りするが、37K/48BBと三振数を上回る四球を選ぶなどアプローチ面は向上。失策の多さが目立つ守備面の向上が望まれる。

4. 誠(RHP)
2軍:22試合 142.1回/120K/65BB 4.24ERA
15年はイースタントップとなる12勝をマーク。過去には不祥事もあったが、プロ野球選手として確かな成長を遂げている。球速は140㌔そこそこだが、精度の高いカーブ&カッター&スライダー&チェンジアップを器用に織り交ぜる。オフには4㎏の増量に成功し、186cm/85㎏に。


5. 福倉 健太郎(RHP)
2軍:32試合 64.2回/32K/25BB 1.81ERA
1軍:1試合 2回/2K/4BB 4.50ERA

ファームで防御率1点台をクリアすると9月には月間MVP獲得。チーム最多の32登板を果たすなど経験を積んだ。打者の目を惑わすカーブに定評があり、最速150㌔のストレートが安定するようになれば支配的なリリーバーになれるだろう。

6. 田代 将太郎(OF)
2軍:55試合 .311/..373/.426 2本塁打 11盗塁
1軍:7試合 .143/.143/。143 0本塁打 0盗塁
50m5秒8の俊足を武器に生右翼手の座を争う。15年は故障に泣かされたが、ファームで打率.311&盗塁11をマーク。田邊監督も「持っているモノはすごい。怪我さえなければ」と期待を寄せる。オフにはチームメイトの秋山と合同自主トレを敢行。

7. 外崎 修汰(SS/2B)
2軍:70試合 .258/..349/.344 3本塁打 27盗塁
1軍:43試合 .186/.240/.247 1本塁打 9盗塁
14年ドラフト3位。1年目の昨季はファームの盗塁王のタイトルを獲得したが、1軍では打率.186とレギュラー定着を果たせなかった。走攻守揃ったアスリートタイプで、怪我をしにくい強靭な体も評価が高い。バッティングではパンチ力があり、プロ初ホーマーも記録。

8. 岡田 雅利(C)
2軍:14試合 .308/.400/.410 0本塁打 0盗塁
1軍:36試合 .240/.283/.300 1本塁打 0盗塁
小柄もアスレチックな捕手。50m6秒0の俊足の持ち主で、瞬発力に富んだフットワーク&強肩を武器に二塁送球は1.9秒台をマーク。センスのあるリード面の評価も高い。平均以下の打撃も課題だが、まず何よりは故障なくシーズンを送ることを心掛けたい。

9. 大滝 愛斗(OF)※ルーキー
15年ドラフト4巡目指名。ファイブツールを取り揃えた高卒CF。スピード&強肩&守備範囲を兼ね備えた外野守備は高く評価されており、中でも50m6秒0で駆け抜けるスピードがベストツール。打撃では高校時に20㎏の増量に成功し広角に長打を打てる点が評価されている。西武スカウトは谷佳知(元オリックス他)と比較している。

10. 本田 圭佑(RHP)※ルーキー
サッカー選手と同姓同名なことでも話題になったドラフト6位ルーキー。バランスのよいしなやかなフォームから最速147㌔のストレート&多彩な変化球を投げ込み、岸孝之と比べられている。新人合同合宿では持久走で1位になるなどスタミナも豊富。

Plus one Prospect
川越 誠司(LHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目指名。最速149㌔のストレートを武器とする本格派左腕。野手としても非凡な才能を示しており、174cm/80㎏と体格面は平凡も、高い身体能力からアップサイドを期待されている。プロではリリーフとしての起用?



2016年2月3日水曜日

2016 オリックスバファローズ TOP10 Prospect

2016 オリックスバファローズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。



 
1. 吉田 正尚(OF)※ルーキー
15年ドラフト1巡目。173cmと小柄ながら、強烈なフルスイングからホームランを量産できる生粋のスラッガーポテンシャル。大学日本代表の4番として活躍し、NPB選抜との壮行試合では高橋光成(西武)からホームランを放った。



2. 近藤 大亮(RHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目指名。パワフルなセットアッパー候補。体を大きく使った躍動感のあるフォームから最速151㌔のストレート&カッター&フォークで攻め込む。社会人通算で34.1回/36K/6BB/2.36ERAと支配的な数字を残しており即戦力だ。

3. 武田 健吾(OF)
2軍:89試合 .244/.275/.328 4本塁打 2盗塁
1軍:9試合 .071/.133/.071 0本塁打 0盗塁
新庄剛(元日本ハム他)と比較されるファイブツール候補。14年秋にはU-21代表にも選ばれるなど着実な成長を辿っている。打撃はまだ未発達も鋭いライナーを広角に打ち分けることができる。守備では肩&守備センスが卓抜。

4. 奥浪 鏡(3B)
2軍:103試合 .244/.335/.364 8本塁打 0盗塁
13年ドラフト6巡目指名も着実に成長を見せている未来の4番候補。高校時代には通算71本塁打を放ち、岡山のイ・デホ(マリナーズ)の異名を誇った。ファームではチームトップの103試合に出場し、こちらもチームトップの8ホーマーを記録。


5. 宗 佑磨(SS)
2軍:16試合 .333/.364/.524 0本塁打 0盗塁
ギニア人の父の血を引くアスリートタイプ。立ち幅跳び2m69cmのズバ抜けた身体能力の持ち主でスピード&肩は傑出している。打撃センスもよく、パワーが伸びてくればファイブツールを兼ね備えたスケールの大きい1番ショートになれる。

6. 伏見 寅威(C)
2軍:44試合 .182/.268/.234 1本塁打 0盗塁
1軍:20試合 .273/.333/.318 0本塁打 0盗塁
東海大時代には1学年上の菅野智之(巨人)とバッテリーを組んだ。素早いフットワークと長打力が武器の大型捕手も、15年は不振を極めた。伊藤光のバックアップ捕手に置いておくには勿体ない打力の持ち主で、1Bにもトライ中。

7. 堤 裕貴(2B)
2軍:90試合 .227/.303/.282 2本塁打 3盗塁
1軍:6試合 .000/.000/.000 0本塁打 0盗塁
強肩巧打がウリの内野手。左右に打ち分けるスプレーヒッティング&粘り強いアプローチで高い出塁能力を示している。肩&守備範囲は平均以上のレベルにあるが、純粋なスピードツールは平均以下。まずは代走&守備固めとしてプレー機会を掴みたい。

8. 若月 健矢(C)
2軍:90試合 .231/.274/.365 4本塁打 0盗塁
1軍:5試合 .191/.191/.191 0本塁打 0盗塁
傑出したパワーポテンシャル。アグレッシブ&プルハッピーなアプローチは懸念材料だが、三振率は19.4%→10.7%、四球率2.9%→5.0%と向上を辿る。Cとしてキャッチングはやや不安定だが、肩は強くまだ若い点から今後の成長に期待する声も多い。

9. 大城 滉二(SS)※ルーキー
15年ドラフト3巡目指名。1番のウリはスピードも、大学では立教大歴代1位となる112安打をマーク。リストの柔らかい打撃は坂本勇人(巨人)と比較されるが、15年は春秋リーグ戦通して打率.191とコンディションは下がり気味。SS守備ではフットワーク&打球反応に優れる。

10.吉田 雄人(SS/OF)
2軍:79試合 .236/.291/.269 0本塁打 3盗塁
イチロー(マーリンズ)とも比較されるオールラウンダー。走攻守に高いレベルにあり、特に左右に打ち分けるヒッティングセンスが卓抜。16年は安達了一の離脱によりSSコンバートに挑戦している。フットワークを鍛えて自慢の強肩を生かしていきたい。



Plus one Prospect
佐藤 世那(RHP)※ルーキー
夏の甲子園で仙台育英校の準優勝に貢献すると、その後のU-18杯ではアメリカ打線相手に完封勝利。最速146㌔のストレート&2種類のフォークでダイナミックに攻める。一方でアーム式の投法を不安視するスカウトも多い。






2016年2月1日月曜日

2016 千葉ロッテマリーンズ TOP10 Prospect

2016 千葉ロッテマリーンズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。



 
1. 平沢 大河(SS)※ルーキー
15年ドラフト1巡目指名。チームとしては西岡剛(阪神)以来の高卒ドライチ。思いきりの良いスイングから傑出したヒッティングセンスを示し、U-18世界大会では木製バットへの適応も披露。守備のセンスも良く、高卒選手ながら即戦力として期待されている。



2. 関谷 亮太(RHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目指名。落差の大きいチェンジアップを得意としており、ストレートも最速148㌔。13年の大学日米野球では自慢のチェンジアップを武器に11.1回/17K/3失点/2勝の好投でMVPも獲得。制球も向上を辿り、ピッチングセンスも高い。



3.二木 康太(RHP)
2軍:26試合 94回/64K/23BB 3.45ERA
1軍:1試合 5回/3K/2BB 1.80ERA
187cm/75㎏と長身な体格から高いアップサイドが期待される21歳。プロ1年目は体作りに専念しファームで2登板にとどまったが、2年目の昨季は26登板(94イニング)して防御率3.45、K/9=6.13、BB/9=2.20と飛躍。1軍デビューも果たした。威力ある速球を低めに集める制球力を持ち併せる。

4. 東條 大樹(RHP)※ルーキー
15年ドラフト4巡目指名。2位関谷とはJR東日本のチームメイト。サイドスローから最速147㌔のシュート気味のストレート&スライダー&シンカーのコンビネーション。マウンド捌きも落ち着いており、チームは即戦力セットアッパーとして期待を寄せている。

5. 黒沢 翔太(RHP)
2軍:18登板 66回/38K/13BB 2.18ERA
1軍:6試合 12.1回/4K/2BB 2.92ERA
制球力に長けた変則サイド右腕。15年は18試合登板して6勝3敗、防御率2.18、K/9=5.18、BB/9=1.77と安定した内容。すでに28歳を迎えており、1軍定着を果たしたいところ。1軍では12.1回投げて防御率2.92。チェンジアップ&カーブ&スライダー&シュートと多彩な球種を操る。

6. 信樂 晃史(RHP)※ルーキー
自動車教習所の指導員との二刀流でも話題になった右腕。スリークオーターから放たれる最速147㌔のストレートはパワフル。制球も安定していてツーシームも評価が高い。180cm/84㎏と体格にも恵まれており、プロの練習下で大きく成長を遂げる?

7. 三木 亮(SS)
2軍:50試合 .308/.406/.403 0本塁打 3盗塁
1軍:40試合 .138/.138/.241 1本塁打 2盗塁
内野全ポジションをこなせるユーティリティープレーヤー。元々守備では定評を得ていたが、昨季は2軍で打率.308&出塁率.406をマークするなど打撃にも磨きがかかった。パワー&スピードが平凡でインパクトに欠けるのが痛い。守備固め要員か?

8. 成田 翔(LHP)※ルーキー
身長170cmと小柄な体格から石川雅規(ヤクルト)2世の呼び声高い。最速144㌔のノビのあるストレート&縦に大きく落ちるスライダーのコンビネーションで三振を奪える本格派。マウンド上での思い切りの良さ、インサイドを突ける制球力も評価が高い。

9. 田中 英祐(RHP)
2軍:9試合 40回/20K/27BB 5.63ERA
1軍:2試合 5回/6K/7BB 13.5ERA
京都大出身のインテリジェンスな右腕。最速149㌔の本格派も、プロ1年目はコマンドに苦しみ不甲斐ない結果に。大卒ながら未洗練な部分も多く、時間をかけての成長に期待したい。全力で腕を振るフォームからスタミナ&コマンドに不安。

10. 高野 圭佑(RHP)※ルーキー
15年ドラフト7巡目指名。最速151㌔の勢いあるストレートが武器で、球団からはセットアッパー候補として期待される。スライダー&フォークもKを生み出せるアウトピッチ。コマンドの平凡さがネック。1年目から中継ぎの一角を争う。

Plus one Prospect
脇本 直人
2軍:99試合 .187/.259/.267 3本塁打 4盗塁
高橋光成(西武)とは同郷の親友。高校通算57ホーマーの長打力&50mを6秒1で駆け抜ける俊足を武器に健大高崎高では『機動破壊』の申し子として甲子園でも活躍。メジャーのスカウトも注目していた素材。守備ではスローイング&ルート取りいずれも拙さが目立つ。





2016年1月16日土曜日

2016 日本ハムファイターズ TOP10 Prospect

2016 日本ハムファイターズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。



 


1. 渡邉 諒(SS)
2軍:84試合 .264/.346/.383 6本塁打 3盗塁
1軍:9試合 .154/.154/.154 0本塁打 0盗塁
13年ドラフト1巡目。走攻守を取り揃えたオールラウンダー。スピード&強肩&守備範囲を兼ね備えたSSディフェンスはハイポテンシャル。打撃の評価も絶賛されており、鋭くシャープなスイングに相応のパワーも備えており、将来的にはダイナミックなリードオフマンになり得る。14年4月にかかとの靭帯を損傷するなど健康面に不安。


2. 上原 健太(LHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡目。アップサイドは群を抜いている。190cm/86㎏の長身から最速151㌔のストレート&鋭いスライダーを投げ下ろす。制球&メカニック面など粗削りな部分も目立つが、50m5秒9で走るアスリート性からあまり問題にされていない。木田優夫GMは「今までにないスケール感。将来日本を代表する投手になる」と絶賛。


3. 平沼 翔太(SS)※ルーキー
敦賀気比高ではRHPとしてプレーも、SSとしてドラフト指名。本人は投手としてのこだわりが強いが、熊崎誠也スカウトは「まずはショートでレギュラーをとってもらいたい」とコメント。天性のヒッティングセンス&50m5秒9のスピード&投手として144㌔を計測する肩を備えており、SS守備に適応できればスケールの大きい選手になれる。甲子園通算40打数15安打。


4. 加藤 貴之(LHP)※ルーキー
武田勝(日本ハム)と比較される制球力が持ち味の即戦力ルーキー。ストレートのキレの良さが高く評価されており、球速は130㌔台後半だが空振りが奪える。左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップをアウトピッチとして使っており、100㌔台のカーブや130㌔台のカッター、さらにはフォークも扱える。イニングイータータイプ。

5. 田中 豊樹(RHP)※ルーキー
上位指名候補も、5巡目までスリップ。180cm/90㎏のがっちりした体格から最速152㌔のストレートを投げ込むクローザー型。アウトピッチの縦スライダーも精度が高く、ストレートとのコンビネーションはパワフル。細かいコマンドには欠けるが、馬力は本物。2年次の日米野球では3回2/3を投げて6奪三振の快投を披露した。

6. 井口 和朋(RHP)※ルーキー
15年ドラフト3巡目。チェンジアップが高く評価されており、最速149㌔のストレートもパワフル。スライダーもキレがあり、3球種全てで空振りが奪える。マウンド度胸も高く、セットアッパー候補に挙げられている。コーナーを突く制球力を身に付けられるかが成功の鍵。

7. 高梨 裕稔(RHP)
2軍:21試合 114.2回 122K 41BB 3.38ERA
1軍:2試合 7.1回 7K 3BB 3.68ERA
2軍では11勝をあげ、規定投球回をクリアした投手の中ではトップとなるK/9=9.63をマーク。常時140㌔前半~145㌔のストレート&鋭く落ちるフォークのコンビネーションで三振の山を築く。一方でコマンドが平凡なのが課題。大卒ながら2年目と経験に浅く、成長の余地を残している。4月終了時点では25回/41Kと支配的な投球を披露し、5月3日には1軍デビューも経験。

8. 新垣 勇人(RHP)
2軍:22試合 63.1回 55K 11BB 3.13ERA
1軍:3試合 11回 8K 1BB 6.55ERA
プロ4年目も社会人出身のため既に30歳。二軍では毎年安定した成績を残しているが、1軍で結果が出ない。それでも15年はプロ初勝利をあげるなど自信は掴んだはず。フォーク&チェンジアップ&スライダー&カーブ&カッターと多彩な球種をコマンドよく織り交ぜる。最速148㌔のストレートは力があり、低めに投げ分けることができる。

9. 横尾 俊建(3B/2B)※ルーキー
177cm/89㎏のがっちりした体格の長距離砲候補。フルスイングが持ち味で逆方向にもホームランを打てるパワーの持ち主。15年秋リーグでは4戦連続含む5ホーマーと強烈なパフォーマンス。大学通算で52K/57BBと確実性も備えており、打力だけなら15年ドラフトトップクラス。守備では三塁手にふさわしい強肩の持ち主も二塁コンバート案も浮上。

10. 松本 剛(3B)
2軍:77試合 .285/.354/.384 6本塁打 2盗塁
1軍:11試合 .182/.250/.273 0本塁打 0盗塁
目立ったパワーポテンシャル。2軍では6ホーマーを放ち、さらにアプローチも26K/23BBと安定している。一方で守備の拙さが出場機会を奪っており、14年には二塁手としてはファームトップの14失策を記録。三塁コンバート後も拙守を連発している。課題の守備を磨いてパワフルな打力をアピールしたい。

Plus One Prospect
吉田 侑樹(RHP)※ルーキー
14年の大学日本選手権では東海大の14年ぶりVに貢献。大学日本代表にも選出され、アメリカ戦では8回1死までノーヒット投球を披露。187cm/80㎏の体格からアップサイドを評価されており、ドラフト7巡目でファイターズ入り。最速147㌔のストレート&フォーク。スライダー&カーブで緩急を生み出す。








2016年1月12日火曜日

2016 福岡ソフトバンクホークス TOP10 Prospect

 2016 福岡ソフトバンクホークス TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。

 


1. 上林 誠知(OF)
2軍:88試合 .334/.372/.526 10本塁打 16盗塁
1軍:15試合 .318/.333/.591 2本塁打 0盗塁
巧みなバットコントロールの持ち主で、尊敬するイチロー(マーリンズ)に憧れて背番号51を背負う。プロ1年目の14年は3軍で88試合にプレー。2年目の15年はパワー向上に伴い2軍でOPS.898&10ホーマーとブレーク。1軍でも2ホーマーを放つなど20歳にして印象的な活躍を見せている。アプローチの粗さが唯一の懸念材料。



2. 高橋 純平(RHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡目指名。183cm/76㎏たる体格から投げ込まれる最速152㌔のストレートは、素晴らしい腕の振りに助けられ、球速以上のノビを生み出す。130㌔台のスライダー&100㌔台のカーブで緩急を生み出すこともできる。また、制球も安定しており、四死球の少なさが光る。フォームの再現性を高めてプロの階段を駆け上りたい。


 
3. 牧原 大成(SS)
2軍:51試合 .321/.346/.373 0本塁打 12盗塁
1軍:43試合 .159/.170/.182 0本塁打 2盗塁
ファームNo,1のヒットマシーン。14年はファーム史上最高となる120安打&打率.374をマーク。15年もファームで.321をマークしたが、1軍では結果を出すことができなかった。巧みなバットコントロール&50mを5秒台で走り抜けるスピードが武器で、本職のSSの他、内野全般をこなす器用さも見せている。早打ちで四球が少ない。

4. 斐紹(C)
2軍:60試合 .255/.298/.312 1本塁打 2盗塁
1軍:11試合 .167/.444/.167 0本塁打 0盗塁
未来の正捕手候補を抜け出せずにいる。高校生No.1捕手たる看板を引っ提げ、10年ドラフト1巡目でホークス入り。捕手ながら50m5秒9とアスリート性に富んでおり、スローイング&ブロッキングも俊敏。C守備では着実な成長を辿っているが、高校通算35ホーマーの打撃はファームでOPS.610止まり。フリースインガーであるのもネック。

5. 塚田 正義(OF)
2軍:84試合 .281/.373/.424 7本塁打 7盗塁
1軍:12試合 .167/.167/.417 1本塁打 2盗塁
14年にはウエスタン・リーグの打点王を獲得したパワフルなバッティングが武器。15年は2軍で安定した成績を残し、プロ初ホーマーも放った。また、相応のスピードも備えており、ファームでも7盗塁。一方守備力には乏しく、レフトでのプレーに限られるだろう。

6. 笠原 大芽(LHP)
2軍:5試合 17.1回 11K 8BB 3.63ERA
笠原将生(元巨人)の弟。186cm/80㎏たる恵まれた体格の持ち主で、高いアップサイドを誇る。既に140㌔中盤をコンスタントに計測するストレートはさらなる向上が見込め、高校時から扱っていたカーブ&スライダーに加え、フォーク&ツーシームも習得。またコマンドも安定しており、アグレッシブな投球スタイルも高く買われている。

7. 小澤 怜史(RHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目。スケールの大きさはドラフト1位の高橋純平に引けを取らないと言われている。高校生ながら最速152㌔のストレートは威力抜群。セカンドピッチの向上が課題となっている。まずは体力強化に取り組んでいきたい。

8. 加治屋 蓮(RHP)
2軍:33試合 56.2回 38K 25BB 3.65ERA
13年ドラフト1巡目も、度重なる故障に泣く。1年目の14年は右肩を痛め1登板のみ。15年はファームで33試合に登板したが、1軍デビューは果たせず。最速152㌔のストレート主体のパワフルなピッチングで、縦のカーブ&140㌔超のスプリットを交える。フォームの再現に苦しんでおり、コマンドが安定しない。

9. 猪本 健太郎(C/1B)
2軍:92試合 .292/.352/.519 16本塁打 0盗塁
井出らっきょ開校のプロフェッショナル・ベースボール・アカデミー初のプロ野球選手。182cm/96㎏の大柄な体格から豪快なアーチを量産する。元々は捕手も、15年より正式に内野手登録となった。パワーは魅力も三振の多さが課題。


10. 釜元 豪(OF)
2軍:79試合 .277/.344/.377 1本塁打 14盗塁
アスレチック。1番の武器は50m6秒0のスピードでファームでは14盗塁をマークし、1本塁打ながらISO.100と俊足を生かした長打も多い。15年7月には支配下登録されるなどチームからの期待も大きい。外野守備では広大なカバー範囲を示す。俊足巧打と広い守備範囲をアピールして1軍デビューを目指す。

Plus One Prospect
島袋 洋奨(LHP)
2軍:9試合 11回 14K 6BB 2.45ERA
1軍:2試合 2回 2K 2BB 0.00ERA
興南高時代には甲子園春夏連覇を達成した琉球トルネード。中京大時代には極度の制球難に陥りドラフト5巡目までスリップも1軍で2登板を経験。最速150㌔のストレートは常時140㌔前半~中盤を計測し、タイミングの取りづらいフォームで打者を惑わす。ボールのキレは素晴らしいだけに、メカニック&コマンドが安定すれば1軍の戦力として期待できる。



2016年1月11日月曜日

2016 横浜DeNAベイスターズ TOP10 Prospect

2016 横浜DeNAベイスターズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。

 


1. 今永 昇太(LHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡目。14年秋にはリーグのMVP&最優秀投手を受賞。15年春を故障で棒に振ったが、ドラフト後の15年秋リーグでは1.99ERAとカムバック。最速148㌔のストレート&スライダーでマウンド上を支配する。大学通じてBB/9=2.59とコマンドも安定している。健康であれば即ローテーションクラス。


2. 熊原 健人(RHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目。ダイナミックなフォームから最速152㌔のストレート&切れ味抜群のフォークで捻じ伏せるパワーピッチャー。腕の振りが素晴らしく、ストレートは球速以上にパワフル。しかし上下動の大きいフォームから先発よりもリリーフ向きとされる。


3. 乙坂 智(OF)
2軍:55試合 .288/.367/.416 4本塁打 10盗塁
1軍:52試合 .226/.276/.339 3本塁打 2盗塁
驚異的な身体能力の持ち主。左打席からパワフルかつスムーズなスイングを披露し、広角にアーチを描くことができる。1軍では3ホーマーを放つなど結果も出ている。また、50m5秒9で駆け抜けるスピードを備えており、2軍では10盗塁に成功。14年にはプロ初打席=初ホームランを記録。


4. 飛雄馬(SS)
2軍:33試合 .210/.304/.445 7本塁打 0盗塁
1軍:59試合 .224/.250/.345 1本塁打 1盗塁
181cm/95㎏の大柄体格から繰り出されるパンチ力あるバッティングが持ち味。プロ1号弾をライト方向に放つなど広角に長打が打てるのも魅力だ。大柄な体格に比して機敏に動くことができるが、SSとしては厳しい面が目立ち、2B/3Bの方がフィットするだろう。

5. 柿田 裕太(RHP)
2軍:18試合 99.2回 51K 36BB 3.88ERA
13年ドラフト1巡目。長いリーチから投げ込む伸びのあるストレートが持ち味。社会人出身の即戦力として期待されたが、プロ入り後2年間1軍登板なし。大きく割れるカーブ&チェンジアップ&スライダーと多彩な変化球をバランスよく織り交ぜることができる。99.2回/51K/36BBと支配力は平凡。台湾WLでは21回/20K/1.71ERAをマーク。



6. 福地 元春(LHP)
2軍:23試合 26回 34K 19BB 2.42ERA
1軍:13試合 15.2回 16K 12BB 2.87ERA
最速151㌔のストレートでアグレッシブに攻める。ストレート主体のピッチングながらチェンジアップ&カーブ&スライダーも扱うことができる。2軍&1軍いずれもイニング数を上回るKを生み出すも、コマンドの平凡さが目立った。左腕が不足しているチーム状況をチャンスに変えたい。

7. 平田 真吾(RHP)
2軍:22試合 25回 22K 14BB 3.96ERA
1軍:28試合 32回 27K 14BB 3.38ERA
13年ドラフト2巡目。最速150㌔のストレートが魅力のセットアッパー候補。スライダー&フォームはKを生み出すのに有効で、スライダーは被打率.211&空振り率15%、フォークは被打率.188&空振り率20%をマーク。不安定なコマンドを克服していきたい。

8. 柴田 竜拓(SS)※ルーキー
15年ドラフト3巡目。アマチュアNo.1のSSディフェンダー。167cmと小柄ながら打球判断&スローイング&ハンドリングなど守備に必要な資質を備えており、スカウト達から高い評価を得ている。一方バッティング&スピードの平凡さからオフェンス面のインパクトは薄くバックアップ向き。

9. 戸柱 恭孝(C)※ルーキー
15年ドラフト4巡目。アレックス・ラミレス監督が開幕1軍候補に挙げる即戦力捕手。攻守に磨かれており、打撃ではパワー、守備ではリード含めたゲームメーク力の評価が高い。元気の良さも評価されており、キャッチャー向きの性格。希少な左打ちのCということもあり、彼の存在は貴重なものとなるだろう。

10. 野川 拓斗(LHP)※ルーキー
15年ドラフト7巡目。チームメイトである大原慎二と比較される左のワンポイント候補。ストレート&スライダーをコマンドよく投げ分ける。ドラフト後にはアニメオタクキャラで話題に。ちなみに好きなアニメは『俺ツインテールになります』。

Plus One Prospect
山本 武白志(3B)※ルーキー
15年育成ドラフト2巡目。父は元巨人の山本功児。豪快なパワーヒッティングが最大の武器で、高校通算24ホーマーの大型三塁手。一方守備走塁は平凡で、大幅な改善が求められる。打撃ではコンタクトに欠けるも、天性の長打力は魅力であり、守備もハンドリングの柔らかさは評価されている。


2016年1月9日土曜日

2016 中日ドラゴンズ TOP10 Prospect

2016 中日ドラゴンズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンク先から選手の動画に飛びます。

 


1.小笠原 慎之介(LHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡目指名。15夏の甲子園では東海大相模高の優勝に大きく貢献。常時145㌔前後を叩き出すストレートは最速152㌔に達する。特に右バッターの胸元へのボールの球威&コマンドを高く評価されている。ストレート主体のピッチングだが、チェンジアップ&スライダーも扱うことができ、高卒新人ながら即戦力としての働きが期待されている。



2. 野村 亮介(RHP)
2軍:14試合 34.1回 23K 7BB 3.41ERA
1軍:3試合 2.2回 1K 3BB 10.13ERA
14年ドラフト1巡目。社会人屈指の好投手で即戦力として期待されたが、1軍ではわずか3登板にとどまる。抜群のコマンド&キレ味鋭いフォークを武器に先発/抑えとして期待されている。球速は最速で149㌔に届き、ストライクゾーンの低めを厳しく突くことができる。


3. 佐藤 優(RHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目指名。187cm/83㎏の恵まれた体格から投げ込まれる最速151㌔のストレートはパワフル。高いアップサイド評を得ており、中日スカウト部長は「まだ素質の半分しか出せていない」とコメント。ストレート&スライダーのツーピッチスタイル&コマンドの平凡さからリリーフ向き。15年秋にはフォークも習得。

4. 古本 武尊(OF)
2軍:99試合 .224/.313/.294 3本塁打 2盗塁
大学屈指のスラッガーも、4年時に左目を怪我してドラフト3位までスリップ。豪快なフルスイングから素早いバットスピードを示す和製大砲。14年にはファームでチーム2位となる7ホーマーをマークも、コンタクトが安定せずに苦しんでいる。守備では強肩を備える。

5. 木下 拓哉(C)※ルーキー
攻守にスケールの大きいポスト谷繁候補。183cm/92㎏の大柄な体格の持ち主で、長打力が武器。特にセンターから右方向への長打の多さが特徴だ。守備では遠投120m&二塁送球1.8秒の強肩&正確なスローイングが自慢で、ブロッキング&リードの評価も高い。プロレベルの実力の持ち主であり、即戦力での活躍が期待される。

6. 友永 翔太(OF)
2軍:82試合 .231/.348/.295 1本塁打 12盗塁
1軍:7試合 .056/.105/.056 0本塁打 2盗塁
170cm/74㎏と小柄ながら福留孝介(阪神)の背番号1を受け継いだ逸材。俊足を生かした高い走塁技術&外野守備の評価が高く、2軍では12盗塁をマーク。また打撃では、打率.231ながら出塁率.348をマーク。61K/50BBと成熟したアプローチを示し、出塁能力の高さが光る。将来像は1番センター。

7. 鈴木 翔太(RHP)
2軍:12試合 47回 26K 20BB 3.45ERA
1軍:2試合 4回 2K 3BB 6.75ERA
13年ドラフト1巡目指名。高卒2年目の15年は2軍で47イニングに登板。1軍でも2登板を果たした。最速144㌔のストレートは威力があり、1軍のバッター相手にも手ごたえを掴んだ。183cm/74㎏の体格&しなやかなフォームからさらなる飛躍が望まれる。K/9=4.98とKを生み出せずにおり、セカンドピッチの向上が求められる。

8. 桂 依央利(C)
2軍:34試合 .242/.281/.341 1本塁打 1盗塁
1軍:47試合 .229/.250/.314 2本塁打 1盗塁
抜群の強肩&盗塁阻止能力に定評を得ているポスト谷繁候補。スローイングの精度は谷繁監督からも評価されており、1軍でも47試合に出場。打撃では33K/3BBとコンタクトが安定しないが、プロ初スタメンの試合で初ヒット=初ホームランを放つなど相応のパワーを秘めており、守備型のCとして期待される。


9. 井領 雅貴(OF)
2軍:78試合 .270/.321/.349 1本塁打 0盗塁
1軍:9試合 .000
社会人で7年のプレーを経て中日入り。アグレッシブなバッティングが持ち味で31K/14BBとアプローチは粗い。2軍で打率.270をマークするなど社会人屈指のスラッガーの実力を発揮した。スピード&強肩を兼ね備えた守備はRF向き。

10. 阿部 寿樹(SS)※ルーキー
キャノンアームを生かしたダイナミックなSS守備で定評を得る。三遊間の深い位置からのスローイングは目を見張るモノがある。ルーティンプレーを磨いていきたい。課題の打撃は向上を辿っており、右方向への流し打ちを得意としている。小技もでき、ユーティリティー向き。

Plus One Prospect
金子 丈(RHP)
2軍:29試合 31.1回 31K 10BB 5.17ERA
1軍:10試合 13.2回 12K 1BB 3.95ERA 
14年ドラフト9巡目指名。189cm/90㎏の恵まれた体格から投げ込まれる最速147㌔のストレートはキレ味鋭く、スライダー&フォームも精度が高い。高い水準でKを生み出せるパワーリリーバー候補。1軍では13.2回/12K/1BBと好投を披露。



2016年1月7日木曜日

2016 広島カープ  TOP10 Prospect

2016 広島カープ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名先リンクより動画をチェックできます。

1. 岡田 明丈(RHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡目。バランスの良い癖のないフォームから最速153㌔のストレート&スライダー&フォークを投げ込む本格派。ピンチに動じないマウンド度胸も高く評価されており、即戦力エースとして期待される。大阪商業大では通算15勝3敗&防御率1.08をマーク。15年には春&秋リーグで最優秀投手のタイトルを受賞。


2. 薮田 和樹(RHP)
2軍:12登板 57.2回 65K 21BB 2.50ERA
1軍:6登板 25回 18K 20BB 5.76ERA
大学通算2登板ながら高い潜在能力を買われ、ドラフト2巡目で広島入り。1年目にして2軍で支配的なパフォーマンスを披露すると1軍でも6登板。最速151㌔のストレート&フォークのパワフルなピッチング。188cm/82㎏と体格にも恵まれており、細かいコマンドを磨いてローテーション定着を目指す。


3.美間 優槻(3B)
2軍:81試合 .264/.305/.407 7本塁打 0盗塁
1軍:1試合 .000
成長著しいパワーポテンシャル。177cm/90㎏とがっちりした体格で、14年には2軍でチームトップの11ホーマー。今季も7ホーマー&OPS.712をパワフルな内容。ツボにハマった時の飛ばす力は目を見張るものがあり、63K/11BBたる荒々しいアプローチが改善されれば一気にブレークできるはずだ。




4. 横山 弘樹(RHP)※ルーキー
15年ドラフト2巡目。尾形佳紀(広島スカウト)が「即戦力としてローテ入りできる」と評する完成度の高さを誇る。187cm/86㎏の恵まれた体格から最速150㌔のストレート&スライダー&カッター&フォーク&無回転の魔球チェンジアップをバランスよく織り交ぜる。メカニックの修正を経て課題の制球力も向上を辿る。

5. 塹江 敦哉(LHP) 
2軍:7登板 22回 11K 10BB 2.45ERA
177cm/76㎏と決して体が大きいわけではないが、柔軟性の高いフォームから最速150㌔のストレートを投げ込む。スライダー&チェンジアップもキレがあり、将来的に平均以上の3球種を扱うスターターになり得る。2軍では2.45ERAも11K/10BBとコマンドが不安定だった。メカニクスの維持に取り組みたい。

6. 飯田 哲矢(LHP)
2軍:22試合 21.2回 22K 2BB 2.49ERA
1軍:16試合 17回 11K 10BB 2.65ERA
社会人出身の即戦力リリーバー。140㌔前半のストレート&カッター&チェンジアップなど多彩な球種をコマンドよく織り交ぜる。2軍では低めに集める制球力を武器にK/BB=11.0をマークし、1軍でも16登板。

7. 上本 崇司(SS)
2軍:86試合 .238/.332/.282 2本塁打 10盗塁
上質な守備走塁を武器にブレークを目指す。SSを中心に内野全般をこなす高い守備力と2軍で10盗塁をマークしたスピードは1軍でも通用するレベルであり、非力な打撃が改善されれば木村昇吾(元広島)タイプのユーティリティーになれる。15年よりスイッチヒッターに転向。31K/24BBと粘り強いアプローチを示す。

8. 西原 圭大(RHP)
2軍:30試合 25.1回 25K 3BB 1.07ERA
1軍:3試合 2.1回 3K 0BB 0.00ERA
サイドスローから130㌔後半、最速で146㌔のよく沈むツーシームを投げ込む。スライダーは小さく曲がり、ツーシームとのコンビネーションで内野ゴロを稼ぐことができる。2軍では防御率1.07&K/BB=8.3と素晴らしいパフォーマンスを見せたが、左バッター対策が課題。現状では右のワンポイントか。

9. 磯村 嘉孝(C)
2軍:69試合 .313/.370/.403 2本塁打 1盗塁
1軍:1試合
攻守のバランスがとれたキャッチャー。2年連続で自身最高打率を更新し、15年はチームトップの打率.313をマーク。守備でもリード面やキャッチングなど着実に成長している。1軍では會澤翼が高い壁となって立ちはだかっており、まずは2軍の正捕手を脱却し、1軍の2番手捕手を目指す。

10.船越 涼太(C)※ルーキー
15年ドラフト4巡目。未完成ながらスケールの大きいアスリートC。高校まではSSとしてプレーも、社会人1年目にC転向。一般的なCに比べアスレチックで、フットワーク&スローイングは群を抜いている。2塁送球では1.8秒を記録。打撃では低打率ながらパワーポテンシャルを秘めており、適応できればラッセル・マーティン(ブルージェイズ)のようなCになれる。

Plus One Prospect
仲尾次 オスカル(LHP)※ルーキー 
15年ドラフト6巡目。日系ブラジル人で、13年WBCではブラジル代表としてもプレー。最速149㌔のパワフルなストレートを武器に即戦力としての活躍が期待される。課題の制球力も向上を辿る。球のキレで勝負できるタイプ。






2016年1月6日水曜日

2016 阪神タイガース TOP10 Prospect

2016 阪神タイガース TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名先リンクから選手の動画に飛びます。

 

1. 髙山 俊(OF)※ルーキー
大学No.1ヒッターの名を引っ提げドラフト1位で阪神入り。大学では連盟新記録となる131安打を記録した安打製造機。160㌔を超すスイングスピードから巧みにラインドライブを量産するバッティングは秋山翔吾(西武)と比較される。50m5秒8のスピード&遠投110mの強肩を生かしたCF守備&走塁の評価も高い。

2. 横田 慎太郎(OF)
2軍:103試合 .213/.243/.352 9本塁打 9盗塁
動きのすべてが糸井嘉男(オリックス)を彷彿とさせる。185cm/85㎏と恵まれた体格に傑出したスピード&強肩を兼ね備える。パワーもズバ抜けており、逆方向にもホームランを打てるのは魅力だ。2軍では9ホーマー&9盗塁と自身のツールを証明した一方で、86K/13BBと雑なアプローチは要改善。




3. 横山 雄哉(LHP)
2軍:16試合 91.1回 77K 20BB 2.36ERA
1軍:4試合 13.1回 12K 11BB 6.75ERA
14年ドラフト1巡目。最速151㌔のストレートはコンスタントに140㌔台半ばを計測し、クロスファイヤーも相まって威力抜群だ。110㌔前後の大きく滑る縦カーブは緩急を生み出すのに有効で、他にはスライダー&チェンジアップも織り交ぜる。またコンパクトかつしなやかなメカニクスからコマンド面の評価も非常に高く、BB/9=1.97。

4. 陽川 尚将(3B)
2軍:54試合 .213/.272/.340 3本塁打 0盗塁
179cm/96㎏のがっちりした体格に傑出したパワーポテンシャルを潜める。しかし2軍では64K/14BBたるアプローチが示すようにコンタクトが安定せず3ホーマーに終わった。秋季キャンプでは金本監督から直接指導を受け、台湾WLでは打率.339&本塁打2。14年に96試合/14失策を喫した守備は53試合/5失策と改善の兆し。

5.岩貞 祐太(LHP)
2軍:17試合 95.2回 83K 38BB 2.82ERA
1軍:5試合 20.2回 11K 11BB 4.35ERA
13年ドラフト1巡目。最速148㌔のストレート&カッターを軸にアグレッシブに攻め込む。打者の内角を強気に攻めることができ、右バッターにはチェンジアップ、左バッターにはスライダーでKを生み出せる。台湾WLでは5試合に登板し17回/27K/0.53ERA(K/9=14.3)と支配的な投球を披露し、同リーグのMVP&奪三振王のタイトルを獲得。



6. 北條 史也(SS)
2軍:112試合 .243/.318/.367 10本塁打 2盗塁
1軍:1試合 .000 
12年ドラフト2巡目。掛布雅之DCの熱指導により向上著しい22歳。インサイドアウトのスイングを見につけ、パワー&見極めも向上。2軍での10ホーマー&四球率10.2%たる数字が成長の証だ。日々のウエート・トレーニングにより体幹も鍛えられ、プロの世界で戦う体は仕上がっている。SS守備でも高い評価を受けており、ポスト鳥谷敬として指揮官の期待は大きい。
 
7. 石崎 剛(RHP)
2軍:29試合 51.1回 54K 22BB 4.21ERA
1軍:8試合 11.1回 11K 8BB 7.15ERA
14年ドラフト2巡目。社会人出身の即戦力リリーバー。サイドスローから最速151㌔のストレート中心に力で押すピッチング。セカンドピッチのスライダーは1軍で空振り率16.4%とKを生み出すのに有効で、林昌勇(元ヤクルト)タイプのパワーリリーバーになり得る。BB/9=3.88と四球が多く、コマンドを安定させることが課題。

8. 島本 浩也(LHP)
2軍:20試合 43.2回 46K 11BB 4.95ERA
1軍:18試合 18.1回 12K 8BB 8.14ERA
育成契約から支配下登録を勝ち取ると1軍で18試合に登板。176cm/63㎏と非常にスキニーな体格も、140㌔中盤の伸びのあるストレートを中心にパワフルなピッチング。スライダー&フォークはいずれも空振り率17%を超す高い奪三振能力を持っており、コマンドも磨かれている。2軍ではK/BB=4.18をマーク。

9. 緒方 凌介(OF)
2軍:97試合 .231/.280/.336 4本塁打 6盗塁
14年には1軍で28試合を経験も、15年は1軍出場ゼロ。しなやかな打撃フォームから左右に打ち分ける巧みなバットコントロールを高く評価されており、14年には2軍で打率.302をマーク。しかし15年はOPS.616と不本意なパフォーマンスに終わった。プラスプラス級のスピード&強肩の持ち主だが、技術的に未発達な部分が多い。

10. 山本 翔也(LHP)
2軍:23試合 54.1回 41K 18BB 1.82ERA
1軍:7試合 10.2回 10K 3BB 4.22ERA
左のサイドスロー。独特のフォームから140㌔前後のストレート&スライダーのコンビネーションで打者を惑わす。レパートリーとしてチェンジアップ&カッターも操ることができる。2軍では1.82ERAと好投を披露し、1軍ではプロ初勝利も経験。制球力に自信を持っている。

Plus One Prospect
坂本 誠志郎(C)※ルーキー
大学ジャパンの正捕手&主将を務めた司令塔。大学通算打率.231&OPS.695と打撃は平凡だが、巧みなインサイドワークと守備力で注目を集める。研究熱心でメークアップに優れており、嶋 基宏(楽天)と比較されている。




 

2016 ヤクルトスワローズ TOP10 Prospect

2016 ヤクルトスワローズ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名リンクより動画をチェックできます。


1. 原 樹理(RHP)※ルーキー
15年ドラフト外れ1位指名。切れ味鋭いシュート&抜群の制球力を武器に大学通算20勝&1.93ERAをマーク。ストレートはコンスタントに140㌔台を叩き出し、変化球もシュートの他にスライダー&カッター&フォークなど多彩に操ることができる。内野ゴロの多さと豊富なスタミナを生かして先発完投型のイニングイーターになり得る。


2. 藤井 亮太(C/OF)
2軍:75試合 .244/.312/.278 2本塁打 12盗塁
1軍:13試合 .176/.222/.206 0本塁打 0盗塁
アスレチック。捕手登録ながら50m5秒8の俊足&遠投120mの強肩を生かすため外野手としてもプレー。課題の打撃は2軍で打率.244&OPS.590と向上が見受けられず正念場を迎えている。アマ時代に見せていたシュアな打撃をプロでも披露することができれば、堅実な守備を武器に1軍での出番も増えてくるだろう。

3. 西浦 直亨(SS)
2軍:55試合 .258/.345/.343 1本塁打 10盗塁
1軍:26試合 .295/.340/.477 1本塁打 1盗塁
堅固なSSディフェンスに定評を得ており、宮本慎也(元ヤクルト)と比べられる。ルーキー時の14年には開幕戦で初打席初球ホームランの輝かしいデビューを飾るも打撃不振で2軍降格。15年は2軍でOPS.688とまずまずの数字を残し、また手首の強さからパワーも向上が目される。

4. 西田 明央(C)
2軍:39試合 .258/.351/.409 4本塁打
1軍:13試合 .147/.216/.257 1本塁打
2歳上の中村悠平と正捕手の座を争う。パワフルなオフェンス面での評価が高く、2軍ではOPS.760&4ホーマーをマーク。守備では2塁送球1.8秒のスローイング&強気なリードを武器に投手陣&指揮官の信頼を勝ち取りつつある。ブロッキングも向上を辿る。

5. 風張 蓮(RHP)
2軍:12試合 52.1回 38K 28BB 3.96ERA
1軍:1試合 0.1回 0K 0BB 0.00ERA
最速151㌔のストレートを武器に、大学4年間で198Kをマークした本格派。カーブ&スライダー&フォークも扱うことができ、即戦力の呼び声高い。ルーキーイヤーとなった15年は1軍で1登板のみに終わった。K/BB=1.36とコマンドの粗さを改善してローテーション定着を狙いたい。

6. 谷内 亮太(SS)
2軍:92試合 .279/.363/.362 5本塁打 5盗塁
1軍:4試合 .500/.500/.667 0本塁打 0盗塁
堅実な守備をウリにしているポスト宮本候補。パワー&スピードなどのツールは平凡も、メークアップの評価が非常に高く真面目で練習熱心だ。課題の打撃では2軍でOPS.725と着実な進歩を辿っており、来季は1軍定着を図りたい。チームの柱になれるリーダーシップの持ち主。

7. 廣岡 大志(SS/3B)※ルーキー
オフェンシブ。パワフルさと柔軟性を兼ね備えた打撃は、本人も尊敬するミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)と重なるものがある。手首の柔らかさとスイングスピードがずば抜けており、パワーとアベレージを両立したバッターになり得る。180cm/80㎏と細身の体格から伸びしろは大きい。SSのディフェンスは粗削りながら強肩を披露。


8. 児山 祐斗(LHP)
2軍:17試合 65.2回 32K 32BB 5.07ERA
石川雅規に次ぐ左のエース候補。ストレートは最速140㌔ながら、タイミングの取りにくいフォーム&カーブ&スライダーで打者を翻弄する。時折織り交ぜるスローカーブは最遅94㌔。しかし2軍では制球が定まらず苦しい投球を強いられた。変化球のコマンドを磨いて投球の幅を広げたい。

9. 山崎 晃大朗(OF)※ルーキー
15年ドラフト5巡指名。50m5秒7の俊足がウリのスピードスター。小柄でパワーレスながら攻守にスピードを発揮することができる。大学通算では打率.244も春のリーグ戦では打率.333をマークするなど打撃力は向上を辿る。レンジに富んだCF守備を武器に出場機会を掴みたいところ。

10. 奥村 展征(2B)
2軍:26試合 .211/.311/.233 0本塁打 0盗塁
相川亮二のFA移籍に伴う補償で巨人→ヤクルト。広角に打ち返す高いヒットセンスに支えられたオフェンスでの評価が高かったが、今季はOPS.544と期待に応えることができなかった。父は社会人時代に宮本慎也とチームメイトだった。高校時はSSも、不安定なスローイングをカバーするためプロでは2Bコンバート。過去にはU-18でもプレーするなど高いポテンシャルの持ち主であり、今年の成績で評価を下すのはまだ早い。


Plus One Prospect
原 泉(OF)
2軍:101試合 .177/.261/.276 6本塁打 1盗塁
14年ドラフト7巡目。大学では4試合連続ホームランを放つなど未知数のパワーポテンシャルを秘める。1年目の15年は6ホーマーをマークしたが、打率.177&三振率23.2%とコンタクトを生み出すことができなかった。オフには台湾WLでもプレーし経験を積んだ。




2016年1月5日火曜日

2016 読売ジャイアンツ TOP10 Prospect

2016 読売ジャイアンツ TOP10 Prospect

当ランキングは選手の将来性と即戦力性のバランスを考慮して作成しました。基準としては現行のNPBの新人王規準ではなく、50IP/140打席(あくまで目安)たるメジャーかぶれの基準となっております。選手名をクリックすると選手動画をチェックできます。

 

1. 岡本 和真(3B)
2軍:69試合 .258/.307/.354 1本塁打 1盗塁
1軍:17試合 .214/.290/.321 1本塁打 2盗塁
未来の4番サード候補。智弁学園高時代には通算73発を放った生粋の大砲タイプであり、素材型とされながらも高い適応能力を見せつけ、1軍でも17試合&1ホーマー。一方で三塁守備では脆さを露呈した。台湾WLでは18試合出場して打率.415 3本塁打 20打点 OPS1.120。



2軍:12登板 11.1回 12K 1BB 1.59ERA
1軍:2登板 3回 3K 1BB 3.00ERA
キューバ出身。190cm/80㎏たる大柄な体格から最速157㌔のストレートでパワフルに攻める。スライダーもアウトピッチとして申し分ない。キューバ内でも名の知られたプロスペクトであり、メジャーからも熱視線を集める。パン・アメリカ世界大会ではキューバ代表としてもプレー。

3. 桜井 俊貴(RHP)※ルーキー
15年ドラフト1巡指名。完成度の高さを買われており、即戦力として期待される。ドラフトイヤーにして成長を遂げ、ドラフト後の神宮大会では大会記録タイとなる1試合18奪三振を記録。最速150㌔のストレート&カーブ&チェンジアップをバランス良く投げ込む。


4. 土田 瑞起(RHP)
2軍:48試合 54回 59K 28BB 2.33ERA
1軍:11試合 11.2回 13K 6BB 6.39ERA
クローザーポテンシャル。150㌔に迫るストレート&鋭いフォークのコンビネーションで高い水準でKを生み出せる。2軍&1軍いずれもイニング数を上回るKを記録した。フォークの他には、カーブ&スライダーを扱うことができるも、BB/9=4.67と制球が不安定。越智大祐(元巨人)タイプ。

5. 今村 信貴(LHP) 
2軍:18試合 89.1回 62K 18BB 3.12ERA
13~14年に1軍で53.1回を経験。今季は1軍昇格こそなかったが、2軍で安定した投球内容を残した。140㌔前半のストレート&80㌔台のスローカーブのコンビネーションが印象的で、チームでは内海哲也に次ぐ左のエースとして高い期待を背負っている。球威は平凡で、リリーフ向きではない。

6. 公文 克彦(LHP)
2軍:44試合 30.1回 16K 11BB 1.78ERA
ルーキー時の13年には1軍デビューも経験。150㌔超えのストレート&スライダーを武器とするパワーリリーバー。2軍では3年間で120試合に登板しており、山口鉄也の後継者として期待されている。今季は1.78ERAをマークしたが、16K/11BBとコマンドは平凡。

7. 重信 慎之介(OF)※ルーキー
早稲田大の先輩である青木宣親(マリナーズ)と比較される俊足巧打の外野手。50mを5秒7で駆け抜けるスピードは鈴木尚広(巨人)クラスと称される。打撃でもアプローチが安定しており、大学通算のOPSは.819と高水準。15年秋には打率.432をマークし、リーグ戦の首位打者を獲得。

8. 宇佐見 真吾(C)※ルーキー
強肩強打の捕手。選手タイプ及び打席での雰囲気は阿部慎之助(巨人)と比べられる。高校時は無名だったが、大学に入り長打力が開眼。広角に飛ばせるようになった。守備でも成長著しく、2塁送球は2秒を切る。

9. 平良 拳太郎(RHP)
2軍:16試合 63.1回 34K 15BB 5.12ERA
トルネード気味に体を捻ってサイドスローから投げ込む姿は斎藤雅樹(元巨人)を彷彿とさせる。ストレートは最速147㌔とパワーがないわけではないが、K/9=4.86と支配力に乏しい。それでも内外に投げ込む制球力と投げっぷりは高く評価されており、秋季キャンプでは高橋由伸監督も「まとまっている」と評価。

10. 辻 東倫(2B/SS)
2軍:106試合 .269/.329/.330 2本塁打 3盗塁
4年目を迎え、そろそろブレークしたい22歳。2軍では3年間で通算打率.269と安定した成績を残しており、14年秋にはU-21侍ジャパンにも選出。上質なスピード&強肩を武器に片岡&坂本&クルーズらが揃う鉄壁内野陣に乗り込みたい。

Plus One Prospect
與那原 大剛(RHP)※ルーキー
沖縄出身。190cm/89㎏の恵まれた体格の持ち主で、アップサイドを買われドラフト3巡目で巨人入り。最速148㌔の角度あるストレート&スプリットのコンビネーションは野茂英雄(元ドジャース他)と比べられるほど。トルネード気味のフォームだが、クイックも磨かれている。