2014年2月22日土曜日

プロスペクトレポート #7 Xavier Cedeno

~~左のスペシャリストとしてブルペンを争う~~

ゼービア・セデーニョ(LHP)

Bats/Throws     L/L
Height/Weight   6-1/205


・経歴

2004年にロッキーズからドラフト31巡目で指名されるも芽が出ず、2010年に解雇。1年の浪人を経て、2011年にアストロズと契約。その年にメジャーデビューすると翌2012年には左のショートリリーバーとして44試合に登板。そして昨2013年はナショナルズにトレード移籍。移籍後はAAAで39試合に登板し防御率1.31、K/9=11.8という成績。メジャーでは11試合に投げ6イニングで9奪三振、防御率1.50。現在27歳。
左打者に部類の強さを誇り、キャリア通算の対左被打率は.226
プロスペクトじゃないだろというツッコミはなしでお願いします











Pitching

カーブと速球のコンビネーション。カーブは見たところ、75マイルの緩くて縦に割れるものと80マイルほどのスライダーに近いものの2つがあるみたいです。
カーブはアウトピッチとして素晴らしいボール。
しかし課題は制球力。メジャーではキャリアBB/9=4.40。これでは高い奪三振能力も生かすことができません。

Fast Ball(平均89マイル)=△

カーブがアウトピッチとして素晴らしい一方で、速球は球威不足が否めない。速球のキャリア通算被打率は.350を超えている。

Curve(平均78マイル)=◎

種類のカーブを使い分ける。空振りが取れるアウトピッチ。


Command=×

BB/9を見ればわかるように制球力に苦しんでいます。コマンドを改善できればブレイクできると思います。


総評

コマンドが改善されれば左のスペシャリストとして面白い存在。ウィリアムズ監督が「左のリリーフは2人が望ましい」とコメント。トレードで獲得したブレビンスは確定として残り一枠をソリス、セデーニョ、デトワイラー(スターターから溢れた場合)の3人で争うことになりそうです。
近年左のリリーバーは高騰しているので、できれば自前で安く発掘できればいいのですが…
とりあえず昨年のAAA成績とナッツでの11試合を信じたいところ。三振が多く取れる点はソリス、デトワイラーにはない魅力だと思います。







2014年2月21日金曜日

プロスペクトレポート #6 Michael Taylor

~~ポストTroutはBuxonじゃない!俺だ!~~

【マイケル・タイラー(OF)】


Bats/Throws     R/R
Height/Weight   6-4/205

Prospect 360°#4(2014)

MLB.com     #4(2013 after)


・経歴

2009年のドラフト6巡目選手。潜在能力を期待される身体能力お化け。プロ入り時は荒々しさが前面に出ていたが、徐々にプロの世界に対応。持ち前のアスリーティックなスピードツールを生かした外野守備はすでにゴールドグラブ級との声も。キャノンアーム、パワーツールでの評価も高い。
昨2013年の成績はA+で.263/.340/.426 10HR 51SB 
アダムジョーンズのようなファイブツールプレーヤーと比較される素材。




・レポート


Year Age Tm Lg Lev Aff G PA AB R H 2B 3B HR RBI SB CS BB SO BA OBP SLG OPS TB GDP HBP SH SF IBB
2010 19 2 Teams 2 Lgs Rk-A WSN 43 164 141 14 28 5 3 1 13 1 2 15 33 .199 .276 .298 .574 42 2 2 1 5 0
2010 19 Nationals GULF Rk WSN 38 149 128 14 25 4 3 1 12 1 2 14 31 .195 .270 .297 .567 38 2 1 1 5 0
2010 19 Hagerstown SALL A WSN 5 15 13 0 3 1 0 0 1 0 0 1 2 .231 .333 .308 .641 4 0 1 0 0 0
2011 20 Hagerstown SALL A WSN 126 488 442 64 112 26 7 13 68 23 12 32 120 .253 .310 .432 .742 191 7 6 4 4 0
2012 21 Potomac CARL A+ WSN 109 431 384 51 93 33 2 3 37 19 9 40 113 .242 .318 .362 .680 139 6 3 3 1 0
2013 22 Potomac CARL A+ WSN 132 577 505 79 133 41 6 10 86 51 7 55 128 .263 .341 .428 .769 216 10 8 2 7 1
4 Seasons 410 1660 1472 208 366 105 18 27 204 94 30 142 394 .249 .319 .399 .719 588 25 19 10 17 1
Rk (1 season) Rk 38 149 128 14 25 4 3 1 12 1 2 14 31 .195 .270 .297 .567 38 2 1 1 5 0
A (2 seasons) A 131 503 455 64 115 27 7 13 69 23 12 33 122 .253 .311 .429 .739 195 7 7 4 4 0
A+ (2 seasons) A+ 241 1008 889 130 226 74 8 13 123 70 16 95 241 .254 .331 .399 .730 355 16 11 5 8 1
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 3/19/2014.

Batting

Pawer=〇

パワーツールでの評価は高い。バットスピードが速く力強い打球を飛ばす。10本塁打とホームランのパワーはまだ発展途上だが、41ダブル、6トリプルとギャップヒッターとして覚醒
基本的にプルヒッターですが、逆方向にも強い打球を飛ばせるようになってきている。
将来、20~25ホーマーするソリッドヒッターとして期待される。

Contact=△

バットコントロール自体は悪くない。ただ積極的すぎるバッティングスタイルのため、ボールの見極めに苦労しており、三振が多め。
スイングにも癖があると言われている。それでも年々向上の一途をたどっている。


Approach=△



上でも述べたように積極的すぎるバッティングスタイルのため、ボールの見極めに苦労している。そのため三振が多い
それでもその打撃は改善されつつあり、昨年はBB%=9.5%、K%=22.5%と、上のリーグに昇格していることを考慮すれば少しだけ成長。

課題の選球眼を磨ければソリッドプレイヤーになりうる。

スイング自体はシャープで力強い。上の写真のようにインコースのボールに対しては右肘を体にピタリとくっつけてグリップエンドにボールをぶつけるようなイメージでいいスイングをしています。

速球、インコースのボールには強い。しかし外角のボール、変化球への対応がこれからの課題になる。

Base Running

Speed=◎


++の高評価を受けているツール。ナショナルズ傘下でもトップクラスとのこと。昨年は51盗塁(盗塁成功率88%)を決めるなど盗塁センスもGOOD
コーナーリングの評価も高く、一塁から三塁へスムーズな走りを見せる。
とにかく1歩目のスタートのよさが武器。

Fielding


Year Age Tm Lg Lev Aff G CG Ch PO A E DP Fld% RF/G lgCS% PO Rctch Rtz
2010 19 Nationals GULF Rk WSN SS 19 105 33 59 13 12 .876 4.84
2010 19 Nationals GULF Rk WSN 3B 9 33 11 18 4 2 .879 3.22
2010 19 Nationals GULF Rk WSN 2B 9 41 13 23 5 2 .878 4.00
2010 19 Hagerstown SALL A WSN 1B 3 21 18 2 1 3 .952 6.67
2011 20 Hagerstown SALL A WSN RF 21 43 36 7 0 0 1.000 2.05
2011 20 Hagerstown SALL A WSN CF 92 192 178 9 5 2 .974 2.03
2011 20 Hagerstown SALL A WSN LF 12 26 25 0 1 0 .962 2.08
2012 21 Potomac CARL A+ WSN RF 1 2 0 2 0 0 1.000 2.00
2012 21 Potomac CARL A+ WSN CF 108 294 267 19 8 7 .973 2.65
2013 22 Potomac CARL A+ WSN RF 4 10 8 2 0 0 1.000 2.50
2013 22 Potomac CARL A+ WSN CF 117 334 310 19 5 4 .985 2.81
4 Seasons 395 1101 899 160 42 32 .962 2.68
CF (3 seasons) CF 317 820 755 47 18 13 .978 2.53
RF (3 seasons) RF 26 55 44 11 0 0 1.000 2.12
1B (1 season) 1B 3 21 18 2 1 3 .952 6.67
2B (1 season) 2B 9 41 13 23 5 2 .878 4.00
LF (1 season) LF 12 26 25 0 1 0 .962 2.08
SS (1 season) SS 19 105 33 59 13 12 .876 4.84
3B (1 season) 3B 9 33 11 18 4 2 .879 3.22
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 3/19/2014.

Fielding=◎

持ち前のスピードを生かしたカバーリング抜群のセンター守備は++評価で、タイラーのベストツール。
元々内野手で外野の経験は浅いが、打球判断、フライの追い方、ルート取りは熟練しており、すでにゴールドグラブ級との評価を受けている。


Arm=◎

アームツールでの評価も高く、少なくとも+評価。外野から90マイルのキャノンアームを披露する。
しかし、ぎこちないフォームと大きい送球動作を指摘する声もある。

外野手としての補殺数は
2011年 16個
2012年 21個
2013年 21個
と、素晴らしい数。間違いなくこの強肩は武器になるかと。

総評
課題の選球眼を磨いていけば三振が減り、打率も上がってくると思います。足、守備は間違いなくトップクラスで将来のゴールドグラブ候補
確実性を磨いてメジャーに昇格してもらってはやくその守備が上で見たいものです。今から凄いワクワクしています。
個人的に日本ハムの陽岱鋼のような選手に成長していくと思います。